第17話：英智side ページ21
英智side…
英智「僕の恋人にならないかい？」
これは僕の計画の第1歩だ。渉の本気を見るための。
英智(渉……。Aちゃんが僕の恋人になったと知ったら、どんな顔をするかな？)
渉はまだ、僕が「Aちゃんは渉の一目惚れの相手だと気づいていない」と思っているだろう。だからきっと「横取り」したとは言えない筈だ。
英智(あぁ、それでも怒るかな？悲しむかな？………………笑うかな)
有り得る。けれど、そこで終わる男ではないだろう。
兎にも角にも、目の前の転校生を手に入れる事が、渉を本気にさせる重大な要素だ。ただどうも彼女は乗り気ではないらしい。絶対に逃がさないけれど。
A「ッお断りし…………」
英智「どうかな？悪い話では無いと思うよ？僕はなんと言っても生徒会長！学院の絶対的頂点だ。そのお気に入りともなれば、君の立場も扱いも優遇されるだろうし、『昔』のような事は絶対起こらない……ね？」
優しく微笑んでやると彼女の肩がピクリと揺れた。こんなに彼女にとって得しか無い提案で、何を悩んでいるかは分からないがそれでも間違いなく揺らいでいる。この様子じゃ、渉との関係も、本当に進展していなかったのだろう。
英智「何があっても、君を『守ってあげる』と約束するよ」
A「おっお前は…提案だと言ったが、取り引きの間違いじゃないのか。引き換えに俺から、何を奪うつもりだ……？」
瞳が揺れている。本当に分かりやすい子だ。一生懸命僕から取ろうとする距離を、ゆっくり詰めてやる。
英智(もう一押し…かな)
英智「何も奪わないよ。けどそうだなぁ、もし頷いてくれないなら……君の過去、皆に言ってしまおうか。随分と派手に、『暴力を振るっていた』ってね♪」
A「ッ！？……ちが」
訂正しようと僕に近づいたAちゃんの勢いを利用して右手を上に引き、腰に手を回したところで教室に来客だ。
ガチャ
英智(最高のタイミングだよ…………渉)
バサバサ……
渉「え、いち…………？」
手に抱えていた衣装を盛大にばら撒き、教室の入口で立ち尽くしているのは、彼だ。
英智「おや、渉大丈夫かい？顔色が良くないようだけど？」
渉「あ、いえ……それより…その方は…………」
渉の動揺っぷりに笑いを堪えていると腕の中でAちゃんが身を捩り始めた。
英智「あぁ彼女には、渉も流石にもう会ったかな？この子はAちゃん。転校生で……僕の恋人だよ」
渉「……………………は？」
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彩(プロフ) - wはい，頑張ってください (2020年8月27日 21時) (
レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます♪よく眠れているようで良かったです笑大変励みになりました。頑張らせて頂きます！ (2020年8月27日 8時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - コメ失礼します！！失礼ですが，続きが気にかなりすぎて夜しか寝れないので早く書いてください！！ (2020年8月26日 7時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！私も個人的に俺っ子大好きなのでそう言って貰えて嬉しいです！！！更新マチマチになってしまっていますが頑張らせて頂きます♪ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - コメ失礼します…！夢主ちゃん俺っ子なのとか鈍感なの凄く好きです！体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：洋燈 | 作成日時：2019年7月27日 23時
