【ナンバカ】南波刑務所～第十四舎～ (ページ8)

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３　十四舎一房2 ページ8

｢もぉ～、新年早々騒がしい子ねぇ。あ、いい意味でよ｣

蠢いていた布団の中から顔だけ出す金髪の女性

キャシー｢アロマちゃん…｣
アロマ｢おはよう、うさぎちゃん。
キャシー、日本には『一富士二鷹三茄子』って言葉があってね、新年に見ると縁起がいいの。嫌いでも、縁起物なのよ｣
キャシー｢アロマちゃん…！///

せめて服着てから言って｣
アロマ｢あら失礼♡｣

説明しながら布団から出てきた全裸の女性がもう一人の問題児、160番(アロマ)。
ちなみに最年長である。

ホタル｢１６０番…、お前も何度言わせるんだ！全裸で寝るな！そのまま布団から出るな！せめてパンツは穿け！あと頭まで布団を被るな！｣
アロマ｢やぁん、ホタルちゃんてば朝から厳しいわねぇ。大きい声ばかり出してたら喉壊すわよぉ？｣

ついでに言うと、一番の問題児である。

掛けてもらったカーディガンに袖を通し終えたシクナがアロマとキャシーに近づく。

シクナ｢アロマ姉さん、今日は冷えるから、そのままじゃお腹壊しちゃうよ。これ、昨日解れてたところ直したから｣
アロマ｢あら、いつもありがとねシクナ。…うん、相変わらずいい腕ね。どこが繕い直されたのかわからないわ｣
シクナ｢ありがと…。キャシーちゃんも、髪の毛直してあげる。言われてたシュシュ出来たから｣
キャシー｢えっ本当！？やったー！シクナちゃん大好きぃ！…あ、ずっと好きだからねっ？また好きになったってことだからねっ？｣
シクナ｢うん、わかった｣

シクナとキャシーが洗面台へと立つ

アロマ｢よしっ、準備ＯＫよ｣
カイト｢説明と言うことは、拙者らも前に出るということでござるな。身だしなみはキチッとせねば｣
キャシー｢ホタルちゃん見てよ！シクナちゃんのシュシュ！｣
ホタル｢ほんと…、器用なもんだよ｣
シクナ｢はぁ…、人前に出なきゃいけないのかぁ…｣
アン｢『大丈夫、シクナなら出来る。なにかあればボクに任せて』｣
シクナ｢ん…、ありがとアン｣
アロマ｢あとは、瑠璃ちゃ…主任ちゃんと、ラリマーさん…ああ、噂をすれば…｣
ラリマー｢副主任～！やっぱり主任はいませんでした。ディアンくんはいましたけど…｣
ディアン｢くぁああ…｣
アン｢『眠そう…。昨日の検査が長かった？』｣
ディアン｢いや、瑠璃の後を追おうとして嗅いだら眠くなった｣
ホタル｢眠くなった……。あぁ、なるほど｣
ラリマー｢あはは…、ちょっと注意しなくてはですね｣