【ナンバカ】南波刑務所～第十四舎～ (ページ5)

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零章　〝十四〟ページ5

刑務所と拘置所は目的も場所も別である

刑務所は囚人を、拘置所は死刑囚を

南波刑務所は刑務所である

しかし、ここには死刑を受ける者が四人いた

拘置所に入っても、地下であれ地上であれ、彼らは脱走を続けた

そこで政府は最強のセキュリティを誇る南波刑務所に死刑囚を置く場を設置した

十三の地下牢獄に追加し、十四つ目の地下牢獄

《南波刑務所第十四地下牢獄》である

ここに入れば脱走など不可能と考えたが、念には念をと、監視官を１人つけた

女性ではあるが、銃の腕前に長けたエリートである

しかし政府はこうも思った

その死刑囚を更生し、あわよくば、その優れた才能を使い世の役にたてないだろうか…

死刑囚ではなく、囚人として、なにか出来ないだろうか…

そこで政府と機関は地下牢獄の上に十四舎を設置し、ある少女を主任として派遣した

それがある組織の陰謀とも知らず、世界は操られていく

つきのみちこよい

いずこにかむづまりますたいようしん

もろもろのまがごとつみけがれあらむをば

はらへたまひきよめたまへとまをすことを

きこしめせとかしこみかしこみもまをす