愛憎華伝【奴良リクオ】 (ページ49)

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雪「あ、カナちゃん、ここはねｰｰｰｰ」

じー

カナ「あ、本当だ！」

じー

光「雪ちゃん、ここは？」

じー

雪「あぁ、ここね、難しいよね～ここ

この問題はｰｰｰｰ」

じー

雪「……何かなぁ？リクオ？」

さっき、リクオの羽織を借りた時からずっとリクオに見られている

なにか特別なことはした覚えはないし、怒らせているわけでもなさそう…

リクオ「…うん」

何か考えているのかそれとも逆に何も考えていのか、ボーとしていて、ただ視線だけはこちらのまま

雪「宿題、いーの？」

リクオ「…うん」

雪「……今日のご飯何食べた？」

リクオ「…うん」

雪「…ごめんなさい、少し席を外すから2人は勉強してて」

そう言うと、私はリクオの手を引いて庭に出た

庭には桜の花が満開に咲いていて、光っているようで神秘的だ

雪「リクオ？なんで急に固まってたの？」

リクオ「…うん」

……ダメだ、埒が明かないわ

むぎゅぅぅっ！

リクオ「…いっ?!?!?!」

なかなか戻ってこないリクオの頬を私は思いっきり抓った

リクオ「な、何するんだよ！雪!!」

雪「あ、戻ってきた

……どうしたの？

さっきはずっとボーとしちゃって

…何かあったの？今日」

何か困っていることがあるなら頼って欲しい

それが私がどうしようと無いことなら一緒に悩みたい

私に残された時間の中であなた達に恩返しをしたい

だって君は、私のｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ。

リクオ「……雪の首についてる

キスマーク……だれの？」

………………ん？

雪「キス、マーク？？」