愛憎華伝【奴良リクオ】 (ページ42)

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4（ほぼ全て会話）ページ42

No side

リクオと別れぬら組本家の中に入った牛鬼は、総大将ぬらりひょんの元へと向かった

牛鬼「お久しぶりです総大将」

ぬら「来たか、牛鬼」

牛鬼「姿形はもとより、考え方もまるで人間ですな、リクオ様は」

牛鬼「……総大将、今まで家臣のものがみな口々に言っているものではございますが、

逢魔雪をぬら組に近づけるべきではありません」

ぬら「隣人じゃから仕方の無いこと」

牛鬼「そんなもの通用致しませんぞ

……あの娘を最初この屋敷に引き入れ、リクオ様にあわせたのは総大将、あなたと聞き及んでおります」

ぬら「…そ～んなこともあったかのぉ」

牛鬼「鬼神の花嫁は、ぬら組にとっては得になることはひとつもございません

2代目の事件の時、京妖怪の羽衣狐が水面下で動きだしていることは明白

ぬら組の京妖怪との戦いは避けては通れまい

京妖怪との戦いだけでも激戦となることは火を見るよりも明らか

それだけでなく、あの伝説の鬼神まで敵に回してしまえば、どれほどの損失を与えるかお解りのはずだ」

ぬら「リクオは、あの娘に心底惚れておる

わしの孫じゃ…察せよ牛鬼」

牛鬼「何を…」

ぬら「リクオは、このぬらりひょん様の孫よ

1度心底惚れちまった女は絶対に逃がさん」

ニヤリ、牛鬼を一瞥するとまた顔を庭に向けた