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その場の空気が凍った



鋭く発せられる殺気は、ガゴゼだけでなく周りにいたぬら組の面々の動きすら止めた




それもそのはず、ガゴゼが、人質として掴みあげているものの人選とその状態が良くなかった





雪の頭からは血が流れ、

唇からはたらりと血が流れ、

腕や脚には、いくつもの手形がついていた

余程強く握りしめられたのだろう青黒く変色していた


そして、一番いけなかったのは、引き裂かれた制服と胸元の傷だ




この状況を見て、誰もが少女にガゴゼが乱暴を働いたとしか思えない状況だったのだ





そんなこと、幼い頃より雪を1人の女性として見てきたリクオからしてみれば、許せないどころではないだろう





夜リクオ「そこで、人質になってる女はなぁ

てめぇが触れていいような女(ひと)じゃねぇんだよ」






夜リクオ「……さわんな」






その瞬間、ガゴゼの顔に刀が通った





ガゴゼ「ぬぉッ?!なんで、何で貴様のようなガキに…わしのどこがダメなんだ!

誰よりも恐れられる

このワシがぁッ?!」



喚き散らすガゴゼを無視して、リクオは雪を膝に乗せ抱きしめた

雪は、涙で頬を濡らしながらも震える手でリクオの頬に触れると「初めましてのリクオだね」と温かく微笑んだ




雪「……ふふっ、やっぱり、来てくれた」

夜リクオ「…たりめぇだ。よく、頑張ったな…」

雪「はい、頑張りました。」

夜リクオ「後で、褒美やらねぇとな」

雪「んーん、いらない。」


頬にあった左手を今度は、リクオの胸元に置くと着物の襟をきゅっと掴んだ


熱を帯びた紅色の瞳と至極色の瞳が交差する



雪「あなたがいてくれるだけで、十分よ」


夜リクオ「……そうか
……もう、離れんな」



雪「……うん」



返事をしたあと、雪は気を失いリクオの腕の中で眠ってしまった



リクオは、抱きしめていた雪を再び見つめる

近くで見る生傷は、遠目で見たものよりそれはそれは痛ましい


ふつふつとリクオの中に再び激情がたまる


夜リクオ「子をむさぼり食らう……そりゃあ恐ろしいさ

けどな、弱いもん殺して悦にひたってる

そんな妖怪を闇の世界の主にさせるわけにはいかねぇんだ

お前らの上に立つ

俺が三代目を継いでやらぁ!

人に仇なす様なやつは俺が絶対許さねぇ!」



「「若!/リクオ様!」」



夜リクオ「夜の妖怪共に告ろ!



俺が、魑魅魍魎の主となる!」

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これにてガゴゼ編終幕!

仲直りをしましょう→←12


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8

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西 - この方角に福があるはずです


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設定タグ:ぬらりひょんの孫 , 奴良リクオ , オリ主   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:藍@315号室 | 作成日時:2020年6月7日 15時

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