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光ちゃん、いい子なんです
雪ちゃんも、いい子なんです
リクオ、いい子なんです。
ただ天然人たらしで、自分に向けられる恋慕に鈍いだけなんです
ダラダラと申し訳ありませんm(_ _)m
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No side
夕暮れ時、リクオと光は、迎えに来たカラス天狗とその娘ササミによって空を飛び屋敷に向かっていた
カラス「全く、帰りが遅いから心配してきてみれば…屋敷まで歩こうなどと、これからは毎日お供をつけて…」
リクオ「カラス天狗…」
カラス天狗の言葉を遮るように名を呼んだリクオは、俯きながらボソボソと話し出した
リクオ「あの、その…僕って人間なのかな…?」
カラス「そりゃぁ、お母様もおばあ様も人間なのですから…」
リクオ「だよね!」
カラス「ですが、総大将の血も4分の1入っておられます」
リクオ「よ、4分の1も…」
しばらく飛び、ようやく着いた屋敷は、何やら騒々しかった
氷麗「あ!帰ってこられた!」
青田坊「若!光様!ご無事で!」
そばに寄ってくる組員たちの顔はどれも安堵の色が見えた
カラス「どうしたのじゃ、皆の衆」
氷麗「だって、だってぇ!」
雪女が屋敷内のテレビを指さした
NEWS「中継です
浮世絵町にあるトンネル付近の崩落事故で路線バスが生き埋めになりました。
中には、浮世絵小学校の児童が多数乗っていると見られ…」
ドタドタとリクオは、テレビに駆け寄った
ぬら「おう、リクオ帰ったか」
鯉伴「遅かったな、リクオ」
茶の間では、リクオの父と祖父が茶を飲んでくつろいでいた
リクオ「…助けに行かなきゃ」
ポツリ、呟いたリクオは、雪女ーー氷麗の用意した羽織を羽織ると庭に出た
ぬら「どこへ行くんじゃ」
リクオ「決まってるじゃないか!カナちゃんと雪を助けに行く!」
毛倡妓「?!雪嬢も乗っているのかい?!」
首無「浮世絵中学は電車通学のはず…」
リクオ「青、黒!みんな!」
達磨「待ちなされ
人間を助けに行くなど言語道断
ぬら組の代紋、それは『畏』
妖怪とは人に恐れを抱かせるもの
それを人助けなど笑止!
我々は妖怪の総本山、ぬら組なのだ
それが、人の気まぐれで百鬼を率いられてたまるか!」
木魚達磨の厳しい指摘に青田坊が掴みかかり、それを止めようとカラス天狗や雪女たちが掴みかかる
「やめねーか!!!」
その場の空気が変わった瞬間だった
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西 - この方角に福があるはずです
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作者名:藍@315号室 | 作成日時:2020年6月7日 15時