斜陽2【中原中也】

第98話 ページ48

中原side






中原「たく…。」




戦闘の時に携帯が壊れAとの連絡手段が絶たれた




ボスには部下に頼んだが



あいつ今何してんだろ






部下「中也さん」



中原「どした」



部下「ボスが、家に直帰していいとの事です」



中原「さては俺の機嫌を伺ってんな」



部下「でも良かったですね太宰さんにすぐ会えます」



中原「五月蝿ェ、」





驚かせてしまう形になるが



数ヶ月ぶりにやっと会える




車に乗り込み深く沈み込む





部下「そういえば太宰さんと結構経ちますね」



中原「あ？あァ、まあ」



部下「どうですか？順調ですか」



中原「そうだな」



部下「ここだけの話、太宰さんは結構人気なんですよ」



中原「…はあ？！」



部下「やっぱり気づいてなかったんですね」



中原「どういう事だっ！」



部下「どうも何も、太宰さんは容姿端麗、出世頭で部下思いの優しい方です


人気が出ない訳がない」



中原「なんだと…」



部下「入った頃は16という齢でしたが今では20の立派な女性。

中也さんがいるから手出しこそしないものの」



中原「まじかよ…確かにいい女だが…」



部下「誰も中也さんから奪おうなんて事は考えていないので大丈夫ですよ」



中原「今すぐ帰りてェ」



部下「あ、でも」



中原「なんだっまだなんかあんのか」



部下「太宰さんと芥川さんを推す奴もちらほら」



中原「・・・芥川…っ」



部下「芥川さん自身は無関係ですよ？！」



中原「俺も芥川は警戒してンだよ…

あれはいい男だかんな…」



部下「太宰さんは兄と同様の態度ですけどね」




中原「やべえ今すぐ帰りてェ」





部下「ちょっと、中也さん？！」





じっとしてられず車から飛び降りる





中原「俺ァ重力で先に帰る！手前らゆっくり帰ってこい」



部下「えっ？この距離をですか？」



中原「俺ならすぐ帰れる！じゃあな」

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