第94話 ページ44
貴女side
貴女「…よし。」
私は新調したイヤホン型の無線機を調節した
仕事の連絡はこっちで受け取り
貴女「………」
携帯は彼との連絡用にした
これで携帯が鳴れば中也さんからだとすぐわかる
貴女「…………あれからかかってこないな…今日も忙しいのだろうか」
こちらからかけたら迷惑だろうか
だけどやっぱり声は聞きたい…
貴女「ん………」
画面の『中原中也』の文字と睨めっこする
このボタンを押せば彼にかかる
押すか、押さないか、
貴女「………………中也さん、」
prrrr
貴女「うわっ」
ピッ
中原『なんだ?出るの早ェな。』
貴女「中也さんっ」
中原『ンだよ。かかってくるの待ってたのか?』
貴女「……違います」
中原『どうだか』
貴女「……」
中原『そっちはどうだ?仕事上手くやってるか』
貴女「…とりあえず」
中原『なんだよそれ
ちゃんと飯食ってんだろうな』
貴女「はい…。中也さんは」
中原『時間無くてな』
貴女「今は、」
中原『お前と話していたい』
貴女「………倒れないでください」
中原『おう。大丈夫だ。』
本当に忙しいんだな…
中原『あー…。駄目だな。声聞くと余計会いたくなる』
貴女「………私も」
中原『まじでさっさと終わらせて帰らねェとお前不足で死んじまう』
貴女「でも無理はしないでください…」
中原『分かってるよ。お前も無理せずしっかり休めよ』
貴女「はい…。中也さん、あの、」
部下『中原幹部、急いで来てください!』
中原『悪ィ、そろそろ行く。またかけるな』
貴女「あ……」
虚しい機械音が静かに響く
貴女「…私からかけていいか、聞けなかった…」
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高杉りた(プロフ) - 宇宙さん» コメントありがとうございます🥹そうです!誕生日です!気づいて貰えて嬉しいです✨絶対会話に4分もかかってないけどどうしてもやりたかったです笑更新遅めですが引き続き楽しんでいただけると幸いです😌 (2月19日 10時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - 89話の中也と太宰ちゃんの通話時間は、中也の誕生日と同じ数字ですね! 意図されてなかったらすいません! 今一気に読ませて頂いてるんですが、最高です! (2月18日 8時) (レス) id: 903686ae9a (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あ、あ、、あぁああ、、、😵💫🌀💗最高すぎます🥹🫶🏻続き待ってます!!!! (1月12日 19時) (レス) @page21 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽて - やばいやばいやばい!かっこいい、、!続き楽しみにしてます! (1月11日 20時) (レス) @page21 id: d1b129b244 (このIDを非表示/違反報告)
Efu(プロフ) - え、待って好きすぎるんだが???🤦♀️🤦♀️🤦♀️ 続き待ってます!! (1月9日 2時) (レス) @page11 id: c48b566125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2024年1月5日 18時