斜陽2【中原中也】

第87話 ページ37

貴女side






貴女｢70億ですか｣



芥川｢…｣




森｢やはり君達は金額に惹かれないようだね…｣




貴女｢仕事なら従います。

その人虎を捉えれば良いのですね｣




森｢その通り。だが虎の攻撃力は高い。

芥川くん、君が主軸になってくれないかな｣



芥川｢…人攫いなど＿＿｣



森｢この少年は太宰くんの新しい部下だ｣



芥川｢っ｣



森｢その上攻撃力の高い未知数の異能者。


君に任せたい｣




芥川｢…了解した。｣



歯ぎしりが聞こえ地を這うような声が従った





森｢二人とも、任せたよ｣



＿＿＿＿



＿＿＿






芥川｢貴様は不要。僕だけで充分だ｣



貴女｢捉えるのはだ


私の任務は異能の取り込み。協力するのでは無い｣





何時にもまして機嫌が悪い


あの人虎が兄さんの部下だからだろう





貴女｢どうするんだ。どうやって人虎だけを捉える？｣


芥川｢貴様も僕も探偵社に顔が割れている故

他の者を使って誘き寄せる｣



貴女｢他の者？｣



芥川｢僕の部下、樋口を探偵社に送る


依頼と申し袋小路に誘う｣



貴方｢…了解した。｣





良い作戦だ



噛み付くだけが取り柄だと思っていたが兄さんの部下だった事は伊達じゃないようだ





芥川｢樋口の準備が整い次第向かう｣



貴女｢えっ、今から？｣



芥川｢当たり前だ


賞金は期限付き。


早々に捉え痛めつける時間を設ける


僕が切り刻んでやる……………｣

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