第74話 ページ24
貴女side
いい匂いと彼の声に目覚め
美味しい朝食を取り
目の前の美しい人をチラ見する
あの日常が戻ってきたのに
中原「なんだ?」
貴女「い、いえ」
今までと違う幸福感
貴女「……」
髪を緩く束ね
珈琲を嗜む姿は誰でも見とれる
貴女「100億の名画にも__」
prrrrrr
ピッ
中原「はい、中原です。
いえ。…はい、…はい。…太宰とですか
分かりました」
ピッ
貴女「首領?」
中原「あァ。呼び出しだ」
____
__
中原「ボス。中原です」
貴女「大宰です」
森「入りなさい」
重い扉が開く
森「調子はどうだい?」
中原「どうって…」
貴女「…?」
先日ここで幹部就任の話をしたばかりなのに
調子を聞かれ中也さんと目を合わせる
森「そうかそうか。上手くいったようだね」
中原「何がです?」
森「Aくん。もう家はいらないね?」
貴女「っ」
そういう事か
昨夜の兄さんとの一連は全て首領の思惑通り
この人は初めからこうなることを予想して…
貴女「…はい」
森「ボスとして喜びの限りだよ」
中原「なんの話だ?」
何故分からないんだ…
森「君達は恋人関係になったのだろう?」
中原「なっ…何故それを、」
森「見ていれば分かるよ中也くん」
中原「…」
顔を真っ赤に俯いた彼を首領はニヤニヤしながら見ている
貴女「ところで、呼び出しの理由は」
森「あぁ、そうだったね。
…実は探偵社からこんなものが届いた」
中原「探偵社?………なんですかこれ」
届いたのは手紙
中原「……どういうことですか」
森「ここに書いてある通りだ。
探偵社はAくんを受け渡すよう要求している」
中原「駄目です」
森「あぁ、勿論だ。」
貴女「何故探偵社が…?…まさか、」
中原「いいや、大宰のぽんつくじゃねェ」
森「私もそう思う。これは太宰くんの提案ではない」
貴女「ならいったい…」
森「探偵社社長。福沢諭吉殿だろうねえ」
貴女「福沢諭吉……」
あの時の威厳のある殿方か
確かに昨日、その人から勧誘を受けた
森「君の存在を知り
夜の世界ではなく昼の世界に連れ戻したいのだろう」
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高杉りた(プロフ) - 宇宙さん» コメントありがとうございます🥹そうです!誕生日です!気づいて貰えて嬉しいです✨絶対会話に4分もかかってないけどどうしてもやりたかったです笑更新遅めですが引き続き楽しんでいただけると幸いです😌 (2月19日 10時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - 89話の中也と太宰ちゃんの通話時間は、中也の誕生日と同じ数字ですね! 意図されてなかったらすいません! 今一気に読ませて頂いてるんですが、最高です! (2月18日 8時) (レス) id: 903686ae9a (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あ、あ、、あぁああ、、、😵💫🌀💗最高すぎます🥹🫶🏻続き待ってます!!!! (1月12日 19時) (レス) @page21 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽて - やばいやばいやばい!かっこいい、、!続き楽しみにしてます! (1月11日 20時) (レス) @page21 id: d1b129b244 (このIDを非表示/違反報告)
Efu(プロフ) - え、待って好きすぎるんだが???🤦♀️🤦♀️🤦♀️ 続き待ってます!! (1月9日 2時) (レス) @page11 id: c48b566125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2024年1月5日 18時