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A「あぶなーっ」


もう、なに、と言いかけて、押し黙った。

及川が顔を真っ赤にしていたから。


及川「ほんと、もう…お前は…」

A「?」


及川は食べかけのチョコのアイスと、

Aが持っている抹茶のアイスを素早く取り替えた。


A「あーっ 私の抹茶!んぐ、」

及川「ほんっっと無防備!!」


アイスを取り返そうと起き上がろうとしたら、

及川の大きな手で制され、膝の上に戻される。


A「む…?」

及川「無防備だって言ってんの!もっと意識してよ!

  俺じゃなかったら襲われてるからねほんと!」

A「え、なんでそんな怒ってんの⁉」



しかも今残りの抹茶アイス一口で全部食べやがった。



A「襲われるってそんな…」



抹茶のアイスは諦めて、チョコのアイスを頬張る。


及川は「ほんともう…」と、まだぶつぶつ言っている。




____そういや、明日始発だったな。


今日は早く寝たい、なんとしても。



こんなくだらない言い争いをしている場合ではない。



A「…ハァー…徹くん、私明日早いからお風呂入るね」

及川「エッ⁉」


及川は赤くなった顔を手で隠して、何やら慌てている。



もうほっといていいか。



及川の膝から体を起こし、

風呂に入るための準備をしようと立ち上がった時____



及川「A」


A「え」



腕を掴まれて、立ち上がった及川の胸にぽすん、とおさまる。



A「徹くん…?」


抱きしめられたまま、及川を見上げる。




及川「…答えてよ」



及川は、顔を赤らめて、再度問う。









なんだろう、なんか________









A「…いたら徹くんとご飯食べてない」







_____こわい








及川は、Aの顎を手で押し上げて、







A「え」









Aに、そっとキスをした。

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作者名:カカシ | 作成日時:2019年11月20日 17時

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