【国見英】これを愛と呼ぶなら。#9

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______


翌日。


学校が終わって、

駅について、いつもと違う方向に進む。


国見「じゃ、今日俺こっちだから」

金田一「お、おぉ！またなー」


金田一に別れを告げて、

Aさんのマンションに向かった。




〈701〉




去年貰った合鍵を使って、部屋に入った。



国見「お邪魔しまーす」






______…まだ、帰ってなかったか。





今の時刻は、午後4時半。



そういえば今日バイトだって言ってたかな。

何時に帰ってくるか聞いとけばよかった。



A『A大行きたいんだー』



Aさんが3年になってそう言ってて、

俺も行こうって思って。


ただ、俺の当時の学力じゃ普通に無理だったから

部活の合間を縫って勉強をはじめた。


おかげで夏の模試ですでにA判定出しちゃったわけだけど。



ダイニングテーブルに教材を広げて、

もくもくとAさんの帰宅を待つことにする。





______







国見「……ん…」




固まった体に痛みを感じて目を覚ます。







______…やばい、寝てたか。







寝ぼけた目を擦って伸びをすると、

ブランケットが滑り落ちた。




A「あ、起きた？」





Aさんが、エプロンをしてキッチンから顔を覗かせた。


Aさんがいることに驚いて、

時計を見ると午後7時。


最後に時計を確認した時は6時くらいだったはずだから、

多分1時間は寝ていたことになる。



A「ご飯食べるー？」



キッチンからいい匂いが漂ってきて、

腹の虫が鳴った。

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