…3 ページ7
_________
大きく深呼吸をして、電話に出る。
及川「もしもし?」
あぁ、声は上ずっていないだろうか。
余裕のあるように聞こえているのだろうか。
A〈あっ、もしもし!〉
電話を通して軽快な声が聞こえて、
緊張しているのは俺だけなのか、と少し落ち込んだ。
A〈あのね、明後日の月曜日ってなんか予定ある?〉
及川「明後日?予定はないケド…」
毎週月曜は、部活はオフ。
春高が間近に迫っていてもそれは変わらない。
心臓が、トクントクンと脈打った。
_________…これは、デートのお誘い?
A〈あ、じゃああけといて!〉
お願いねっ、と言われて、
急いでいたのか電話を切られた。
ツー…ツー…と機械音を鳴らす携帯を見つめて、
及川「_________…シ…ッッ」
人知れずガッツポーズをした。
ちょうどそのときガラガラッと、
ラーメン屋の扉が開いて。
岩泉「何やってんだお前」
及川「はぅ⁉いいい岩ちゃん⁉今の見てたの⁉」
岩泉「おう、ばっちり」
おそらく顔が赤くなっているであろう俺の顔を見て、
岩ちゃんはピースサインをした。
及川「ねぇ聞いてよいーわちゃん!
Aからデートのお誘いきちゃった〜」
岩泉「…俺、やっぱりA眼科に連れてくわ」
及川「失礼だな!」
147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時