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_________

大きく深呼吸をして、電話に出る。



及川「もしもし?」



あぁ、声は上ずっていないだろうか。

余裕のあるように聞こえているのだろうか。



A〈あっ、もしもし!〉



電話を通して軽快な声が聞こえて、

緊張しているのは俺だけなのか、と少し落ち込んだ。



A〈あのね、明後日の月曜日ってなんか予定ある?〉


及川「明後日?予定はないケド…」




毎週月曜は、部活はオフ。

春高が間近に迫っていてもそれは変わらない。




心臓が、トクントクンと脈打った。


 




_________…これは、デートのお誘い?







A〈あ、じゃああけといて!〉





お願いねっ、と言われて、

急いでいたのか電話を切られた。




ツー…ツー…と機械音を鳴らす携帯を見つめて、






及川「_________…シ…ッッ」







人知れずガッツポーズをした。




ちょうどそのときガラガラッと、

ラーメン屋の扉が開いて。





岩泉「何やってんだお前」

及川「はぅ⁉いいい岩ちゃん⁉今の見てたの⁉」


岩泉「おう、ばっちり」



おそらく顔が赤くなっているであろう俺の顔を見て、

岩ちゃんはピースサインをした。



及川「ねぇ聞いてよいーわちゃん!

  Aからデートのお誘いきちゃった〜」


岩泉「…俺、やっぱりA眼科に連れてくわ」



及川「失礼だな!」

…4→←…2



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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時

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