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A「…気づいて、たの…?」
Aから貰った"余り物"のチョコレート。
可愛らしくラッピングが施されたブラウニー。
飾りとしては小さすぎるとも思える、
小さなハートのシールが貼ってあった。
何気なくそのシールを丁寧にめくると、
小さな文字で〈すき〉と書かれていた。
及川「及川さんをナメないでもらいたいね」
今日、来てくれたら渡そうと思っていた。
Aは涙を目に留めて必死に堪えている。
A「でも、徹くん…迷惑、じゃ…」
及川「…ふーん、じゃあコレいらないんだ?」
その顔が可愛くて、
少しいじめたくなって。
及川「俺、迷惑なんて言ってないのになー」
ツンとした声を出してみれば、
ぐぐ…っと子供のように何かを我慢するA。
______…あぁ、彼女がすごく愛おしい。
及川「ほら、欲しいなら、しがみついてでも取ってみれば?」
Aの手の届かない位置に、箱を高く挙げると。
A「い…いるっ、」
涙目で背伸びして、必死に取ろうと飛び跳ねる。
ぴょんぴょん跳ねるAを捕まえて、
奪うようにキスをする。
そっ…と唇を離すと、
ぽかんとしたAの顔が、徐々に赤く染まっていった。
及川「…好きだよ、A」
箱から取り出した指輪を、彼女の薬指にはめた。
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時