紅に染まる瞳#１【親世代】 (ページ22)

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「で、もしかしてチュニーが言ったこと、
貴方も結構ショックだったの？」

『うん。
あのね私、リリーに会う前に一回見たことがあるんだ』

私は目を擦りながら言った

「え？」

『リリーを初めて見た日にチュニーと友達になってね
チュニーによるとその日セブルスに枝を落とされちゃったとかなんとか』

「あぁ、あの日ね」

リリーは嫌な思い出を思い出すように言った

『うん。そん時にたまたま私、近く歩いていたみたいでさ
走ってきたチュニーとぶつかったの
で、私マグルの友達いないから
作りたいなって思って友達になれるよう
懇願したらOKしたの
私がチュニーにお願いしてる時に
リリーが近くを通ったんだよ』

「そうだったのね」

『そう。
それで少しチュニーと遊んでたのそ、そしたら
は、母上に見つかったの！』

私は息がつまった

『それで、は、母上が私やチュニーの事怒ったの！
チュニーは悪くないのに！』

私はリリーに抱きついた

「きっとチュニーも許してくれるわ」

『…あ、あのねリリー』

「ん？」

『これでも私はあんまり泣かない方なんだよ？
今回、泣いたのは三回目』

私がそういうとリリーは目をまん丸くして驚いた

「たったの三回⁉︎」

私は曖昧に笑って言った

『一回目は母上に初めて怒られた時。
まぁ、それからは怒られても別に泣かなかったんだけど…
怒られた理由は純血主義なんてそんなのただの差別だって言ったの
それで。』

私がそう言ったらリリーは憤慨した

「スピカは正論しか言ってないじゃない」

『ふふ…で、二回目はあの時、
チュニーに絶交だって言われた時
それで、三回目が今回。
手紙の最後の言葉でチュニーに
絶交宣言されたこと思い出しちゃってね

それで、私思ったんだ
友達と喧嘩したり、別れたりすることが
一番悲しくて辛いって』

私が自嘲気味に笑うと
リリーが抱きついてきた

「スピカはよく我慢したわ！」

『え？あ、ありがとう？
これじゃあジェームズに嫉妬されちゃうなぁ』

私がハハッと笑うとリリーも釣られて笑い出した

「あんなしつこいやつ二度とごめんよ！」