５話 ページ6
それから数10分。車が止まったのは、この辺で噂の屋敷。月永さんに降りるように促され、そのまま足をすすめる。私はそのまま屋敷に入るのかと思ったが、どうやら違うようだ。
案内されたのは、屋敷の裏にある、小さな一軒家。本当に、何処にでもある普通の家。そこの鍵を開け、中へ入ると、玄関で銀髪の青年が出迎えてくれた。
「予定より遅くない？」
レオ「そうか？」
「もうくまくんは帰ってきてる。」
レオ「流石リッツだな！」
「で、この娘がいるってことは、成功したと捉えて言いわけ？」
レオ「そうじゃないか？」
「ふーん……。」
月永さんと少し話すと、彼は私の元へより、仮面を外す。
「……まあ、普通よりはいいんじゃない？とりあえず上がって。」
A「は、はい………？」
とりあえず入ろうか。お邪魔します。
案内されたリビングには、黒髪の青年が項垂れていた。体調でも悪いのだろうか。
「まだ全員揃ってないからさ、ちょっとその辺で待ってて。」
スタスタと何処かへ行ってしまう銀髪の彼。意外と冷たい。顔はカッコイイのに残念だな。
それからほどなく、玄関から声が２つ。声からして、男性だろうか？それにしては、話し方がおかしいような……？そして、現れた2人は、金髪の青年と、赤髪の青年。2人共大人って感じがする。
レオ「ナル！スオー！お帰り！」
嵐「ただいまぁ〜。あら？この子がAちゃんね？アタシは鳴上嵐。気軽にお姉ちゃんって呼んで頂戴？」
司「初めまして、お姉様。わたくし、朱桜司と申します。以後、お見知りおきを。」
A「は、はぁ……。」
「お茶、持ってきたよ。」
レオ「サンキューセナ！」
嵐「あら、ありがとう泉ちゃん。」
司「ありがとうございます、瀬名先輩。」
「ふわぁ……。」
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作者名：Arte | 作成日時：2017年9月2日 22時
