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４話 ページ5
なんだか話がトントンと進んでいく感じだ。実際、先程から誰も話していないんだけれども。その無言もまた恐怖を誘う。
A「あ、あのっ………。」
レオ「ん？何だ？」
A「この車、どこに向かってるんですか？」
レオ「俺の家だけど？」
A「え？」
レオ「ってかお前、もう少し危機感持てよな。最近この辺りはマフィアが増えてきてるからな。簡単に連れ去られちゃうぜ？今みたいにさ。」
A「誘拐、ですか…？でも、どうしてですか？」
レオ「知らないのか？お前の両親が隠した資産。どんなものかは誰も知らない。だからこそ、欲しがる。そして、その行方のヒントを持つのは、その両親の娘ってことだ。」
A「それって、私ですよね……？でも、私その資産とか、何も聞いてないですよ？」
レオ「そのブレスレット、形見なんだろ？きっとそれにヒントがあるんだよ。」
A「な、なるほど……。」
レオ「と、言うことで！誘拐されてくれよな！もうしてるけど！」
A「あ。」
忘れてた。それより、１番わからないことが。
A「あ、あのっ！あなたは一体何者なんですか！？」
レオ「俺か？俺は月永レオ。
マフィア『Knights』のリーダーだ！」
私と彼の出会い。それが、これからの人生を大きく変えることを知らなかった。
「ふふっ、これは面白くなりそうだねぇ。」
「ふむ……。これは少々面倒になりそうじゃのう。」
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作者名：Arte | 作成日時：2017年9月2日 22時
