＃７０.誇り ページ25
宗「全く、貴様はいつも唐突なのだよ！こういうことは事前に言いたまえ！！」
キレながら高速で布を縫い上げていく宗。
そういうところが好きだゾ、宗☆
みか「まぁまぁお師さん！Aちゃんは服飾部の子を助けたかったんやろ？それなら俺もお師さんも協力するで！」
つむぎ「僕もですよ〜、装飾の宝石モチーフの飾り持ってきましたよ！」
宗「ノンッ！服飾部の彼女はともかく、何故青葉までいるのだよ！即刻立ち去れ！」
『だってつむぎも手芸部じゃん！仲間はずれよくない！ダメ、ゼッタイ！』
宗の家で型紙から始めて早数時間。辺りは既に真っ暗だった。
服飾部ちゃんこと佐藤ちゃんはさっきから黙ってせっせせっせとこなしている。
こんなにうるさいのは私たちぐらいだ。先輩として情けない…(←元凶)
宗「影片、これとこれを縫ってくれ。終わったらトルソーへ丁重に入れておくのだよ」
みか「うん！了解やで、お師さん！」
佐藤「あ、の…皆さん」
ずっと黙っていた佐藤ちゃんが口を開いた。
『どうしたの？』
佐藤「その…私のせいで、皆さんを…アイドル活動でお忙しいのに…皆さんを巻き込んでしまって、ごめんなさい！ごめ、なさ…っ！」
佐藤ちゃんの声は震えて、自分の服の袖で涙を拭う。
それでも服を縫う手は止めず、衣装を汚したりは決してしなかった。
宗「何故、君が謝るんだ。」
佐藤「斎宮さ…」
宗「忌々しい記憶だが、吉澤が用意したものはとても素晴らしい、美しいと思ったのだよ。
だが、同様に違和感があった。高嶋のものとはいえ、吉澤はデザインを見せて3日で完成させる。とても数日で用意できる細かな装飾の衣装でもだ。
君は君自身を賭けて、自分の身を守ったのだろう。それはとても誇るべきものだ。
.
.
＿＿今まで、よく耐えたね。」
宗の言葉で、ずっと動いていた佐藤ちゃんの手がようやく止まった。
佐藤「っう、うわぁぁぁぁぁぁ！！あぁぁ…！」
佐藤ちゃんは壊れたように泣いた。
今まで閉じ込めていた苦しみを、全て吐き出すかのように。
彼女を落ち着かせるため、つむぎとみかは佐藤ちゃんを部屋の外へ連れ出していった。
宗「A」
『うん』
宗「僕は吉澤が許せない。服を作る人間の気持ちを、誇りを！土足で踏みにじったあの女を！！」
『…うん』
顔は見えない。けど握られた宗の拳には血管が浮き出ていた。
その怒りに私は、同意することしかできなかった。
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めい - 続きをおおおおおおおおお！！ (3月14日 19時) (
レス) @page26 id: 16df366cc3 (このIDを非表示/違反報告)
どーなつ - キャッチコピーが天才すぎます...！！ (8月7日 20時) (レス) @page1 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
にょ - 作中にマリみてが出てきたので、なんだそれと思って調べたらめちゃくちゃ良かったです…浄化されそう😇 (8月5日 17時) (レス) @page6 id: cbaa433123 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とても面白かったです！いつか更新再開してくれることを願います🙏🏻🙏🏻 (2022年8月6日 1時) (レス) @page26 id: b240dea77d (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - つ、続きはどこに･･･!!?更新楽しみにしてます🙏🙏🙏😭😭 (2022年6月20日 19時) (レス) @page26 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
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