【あんスタ】そうだ、痩せて復讐しよう。

＃１８.腹黒姫 ページ19

『えーと、帰りに買うのは卵と鶏ささみとー…』




いつもより一時間遅く家を出て、久しぶりに電車に乗った。
本来ならば自転車なのだが、生憎今は学校に置いてある。






最寄り駅に着くと、多くの夢ノ咲の生徒が学校へと足を運んでいた。




「あっ、Aちゃんおはよー！」

「高嶋おは〜」

『はよーっす。』



……話しかけてくれたのは、普通科で半年間お世話になったクラスメイト達。
プロデュース科から来た私にも、気軽に話しかけてくれた。





だから私は、夢ノ咲が好きなんだ。









…だからこそ、これ以上吉澤が掻き乱すことは絶対に許さない。




『ふんふんふっふーん♪』






さーて、教室にとうちゃーく！
ドアは閉まってるねぇ何か企んでる感ハンパないねぇ！！





まぁ、その企みも受けてやりますか！





「高嶋さん、」



ん？















□■□■□■

side⇒吉澤百合亜






高嶋Aが学校に着いたと報告があった。
それを聞いた途端、アイドル皆が3-Bへと足を運んだ。




……3-Bは閑散としていたけど、これからやることに支障はない。








スバル「うわぁ〜！イマドキ卵投げるなんて、古〜いっ！」

北斗「明星、卵は一つだけだ。大事に扱え。」

薫「これ服についたら洗うの大変そう…げろげろ〜」





皆は手に一つずつ卵を持っている。
もちろん、全部高嶋に投げつけるため。


生徒会には、敬人くんと桃李くんが手を回して目を閉じてもらっている。





アイドル科は私のお城。

私の思い通りに駒たちが動いてくれる。







百合亜「ねぇ、みんなやっぱりやめよう？Aちゃんが可哀想だよ…」




ほら、こんな一言を言えば…







鉄虎「〜っ百合亜さんは優しすぎるッス！
もっとあの人にキツく当たってもいいんスよ！？」

颯馬「百合亜殿の優しさは、本当に沁みる。
……それなのに、あの女は百合亜殿にあんなことを……！」

なずな「そ、そうらなっ……」






皆あっけなく騙されてくれる。踊ってくれる。



ああ可哀想な高嶋A！
なんて可哀想なのかしら！！






けれど、まだまだ足りない。











私が愛されるのに、アンタは邪魔なの。






だから……







ｶﾞﾗｯ


「くらえ、高嶋！！！」




ﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬｯｯｯ!!







とっとと、壊れてしまえ。

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