ぷるぷるした人 ページ1
ダイナマイトに覆い被さったそれは、ぷるぷるしていて、スライムのような感じだった。
スライムのようなものは肌色や白、黒色がぐちゃぐちゃに混ざっている。
じゅうという音がして、ダイナマイトの火が消えた。
「え……」
「あぁー！ 嘘でしょ！？ 邪魔しないでよぉ！ あたしの楽しみ邪魔しないで！」
楽しみを邪魔されたハッパが怒り散らしながらこちらに戻ってくる。
すると、スライムのようなものがぐにゃぐにゃと動きだし、別の形を作り始めた。
「そんなこと言うなよ。君の楽しみは迷惑なんだ」
スライムのようなものはあっという間に少年の姿になると、湿ってもう使えそうにないダイナマイトをハッパに投げ返した。
「うるさい！ うるさい！ うるさい！ 何で邪魔するの！ あぁ！ 邪魔邪魔邪魔邪魔！ あんたも吹っ飛ばしてやる！」
そう叫んで、ハッパはポーチからたくさんの爆弾を取り出し、火をつける用意を始めた。
「おおっと……」
少年はいまだに動けないでいる私の方を向いた。
「君、大丈夫かな？ とりあえず今は逃げよう、吹き飛ばされる前に！」
ドロリと少し垂れ始めている手が私の手を掴んで立ち上がらせた。
やっぱりスライムだ。彼の手はひんやりとしてぐにゃぐにゃしている。
「ほら、走るよ！」
無理矢理に私を引っ張って、少年はハッパの方に向かって走り出した。
「きゃははは。自分から来てくれるの！？ それじゃあ……、きゃあ！」
少年は体の一部をハッパの顔に向かって投げつけた。
投げたスライムはぴったりとハッパの顔に張り付き、彼女の視界をふさいだ。
なかなか取れないらしく、一生懸命スライムを取ろうとしてこちらから注意がそれているハッパの横を走り抜ける。
「とりあえず今は隠れよう。こっちだ」
と、少年は近くの病室に私を引き込んだ。
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ぺぽん(プロフ) - すっごく面白いです！どのキャラも個性的で読むのが楽しい🎶応援してます！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page49 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
ペンバタのサブ - 神作だあああああああ！！！応援してます！ (2022年4月11日 15時) (レス) id: a2299a2d24 (このIDを非表示/違反報告)
頭は痛くない(プロフ) - 衛生兵079さん» 投稿しました!(返信不要です) 衛生兵079様の他の作品もいつも拝見させて頂いております...沢山の素敵な作品をありがとうございます💓😭 (2022年2月6日 17時) (レス) id: 267274e32b (このIDを非表示/違反報告)
衛生兵079(プロフ) - 頭は痛くないさん» 大丈夫ですよ。 (2022年2月6日 16時) (レス) id: fb9fb2071f (このIDを非表示/違反報告)
頭は痛くない(プロフ) - 衛生兵079さん» ありがとうございます(TT)描き終えたら私の作品の“デジタルなイラスト集”に載せたいのですが大丈夫でしょうか、もちろん衛生兵079様の作品のキャラクターだということは明記致します (2022年2月6日 14時) (レス) id: 82fde595ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2018年6月9日 16時
