違うひとごろし ページ36
「あぁ……、嫌。お願い、助けて」
目の前の女はガタガタ震えて、助けを求めている。
「残念だったね。ここはこの時間は誰も来ないし誰も助けてくれないよ？」
持っていたナイフを女の右肩に突き刺す。
真っ赤な血が溢れて、僕のナイフや手を濡らしていく。
「ああああ！ 痛い！ やめて、助けて！ お願い……、命だけは…………」
「ふふふ、いいねぇ。でもまだこれからだよ？」
ナイフを引き抜くと、さらに血が流れてくる。綺麗な色だ。
痛いのか女は呻きながら肩を押さえてその場にうずくまった。
「うぅぅ……。お願い、やめて」
自分も屈んで、女に視線を合わせる。
「何言ってんの？ あ、必死で命乞いしたら考えてあげても良いけどなぁ」
「あ、あ……、本当に？」
「ん？ 本当」
血にまみれたナイフを女の首に当ててやると、女は震える声で命乞いを始めた。
「お願い、命だけは助けて。お金ならいくらでも……、何でも、何でもするから、命だけは……、お願い、今死んだら駄目なの。結婚の約束したばかりで、お願い、何でもするから……」
すっかり怯えきった顔で命乞いをする女からナイフを離し、にっこりと微笑みかけてやる。
許されたと思ったのか、女はほっとため息をついた。
「いい命乞いだね。１００点満点だったよ」
安心しきった女の胸にナイフを突き刺す。
「あ、え、何で？」
どくどくとさらに大量の血が胸の傷から溢れる。
「考えただけ、見逃すとは言ってないからね」
ナイフを抜いて、今度は顔面に突き刺す。
目のところにぐっと深く差し込んでぐちゃぐちゃとナイフを捻ってやると、女は痙攣してそのうち動かなくなった。
「ふはははははは、あー、ホント最高」
立ち上がって倒れた女の死体を蹴りつける。
今回は少しつまらなかったな。もっと苦しめるべきだったか。
「ふーん、ふふーん、んーんー」
鼻歌を歌いながら足に血をつけて絵を描いていく。
今日はどうしようかな？ そうだ、ハートにしよう。愛の印だ。
「ラブアンドピースってね」
うん、これでよし。我ながら上手く描けたと思う。
「それでさぁ、さっきから何？ 隠れてないで出てきなよ」
僕がそう言うと、先程から物陰でこちらをずっと見ていた人影が姿を表した。
「酷いな。あまりにも酷い、こんなに可愛い女の子を……」
「あぁ、お巡りさんか。覗き見なんて最低だなー。で、僕に何の用？ 面白くなさそうなら殺すけど」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
慈雨 - この壊れっぷりがたまらないです！本当に大好きです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 21時) (
レス) id: 15d4cc16a2 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ@38(プロフ) - コメント失礼します。とても引き込まれ、次へ次へと読み進めてしまいました。更新、頑張ってください (2018年6月3日 9時) (レス) id: 367ddc4bce (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ピペットくんのぶっ飛び具合、たまりませんヾ(´∇｀)ﾉ それに、駒込ピペットから名付けるなんて羨ましいほどのセンスの高さ！素敵です！これからの展開も、楽しみしています！ (2018年5月25日 3時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2018年5月13日 20時
