MJ～remix～part 2【潤くんハピバ短編集】 (ページ42)

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―――8月30日の朝は気持ちいいぐらいによく晴れた青空だった。

夏の終わりの色をしている。

この日を新たなスタートに選んだのは

あることを、彼自身から聞いたからだ。

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会社のビルから、出勤してきて10分も経たないうちに出てくれば

止まってある車。運転席には潤が座っている。

こんこん、と窓をノックすれば鍵が解除されて

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A「辞めちゃった」

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助手席に乗り込んでそう言った私に

「間違ってないよ」と彼は呟いた。

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潤「Aは俺の嫁に永久就職だからさ」

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シートベルトに気を取られてるフリして私の方を見ない彼の

左耳がほんのり赤い。

そんな潤の頬に素早くキスすると、彼は驚いて私を見た。

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A「嘘ばっかり」

潤「え？」

A「女の扱いに慣れてない人が、ハイライフなんて頼まないわ」

潤「………参ったな」

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そんなに参ってもないくせに、むしろおかしそうに口角を上げた潤が車を発車させた。

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A「潤」

潤「んー？」

A「お誕生日、おめでとう。

これからずっと、あなたについていくわ」

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私の左の薬指には、新しい光

くるくる、くるくる

永遠を誓ったリング、同じきらめきが彼のハンドルを握る指にもあることを

確認して、小さく笑みが零れた。

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fin.