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「前を向いて？Aちゃん！」
「え！？なんで名前・・・」
「コレに書いてある、フルネーム」
見事なラテ・アートの隣に置かれたのは
偏差値３８の全国模試の結果。
「合格確率１０パーセント、か・・・
この見えない小数点を
一個右隣にずらして、
１００パーセントの合格を手にしよう！」
「・・・できる、のかな・・・？」
「やるのは、Aちゃん自身！
でも精一杯サポートするよ？」
カウンター越しに
ポンポン、と
やさしく頭を撫でられると
不思議とやる気が湧いてきた。
私って、単純・・・
「ここは平日の１５から２１時までが塾。
授業は１８時から２０時までで
曜日によって教科は違う。
授業以外の時間は
自習室として開放してるから
毎日おいで？」
どうせこれ以上落ちようがない成績。
嘆いていても仕方ない。
それに毎日イケメン天使が見れるなんて
それだけで目の保養になる！
うん、やるぞ！
決意と共に
目の前のカフェ・ラテをグイっと飲み干した。
「あはは！
意外と男らしいな〜(笑)」
甘いバニラの香りが
やさしく私を包んで
心がふんわりと温かくなった。
「夏休みはもう終わるけど、
駆け出せば、間に合うさ！」
・
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作者名：DJ×MJスタッフ一同
x他1人 | 作者ホームページ：.
作成日時：2014年8月30日 0時
