最凶の二人 ページ11
固い決意に満ちた銀さんの声が部屋中に響き渡る。高杉さんは静かに銀さんから手を離すとユラリと揺れた。
「そうか」
短い呟き。俯き加減で高杉さんの前髪は右目にかかり、その表情は見て取れる事はない。けれど、
「ククッ…そうか、クククッ」
「「！？」」
再び刀を構え直し、どこまでも悲しく嗤うその姿に私達は身を固くした。彼に、高杉さんに…銀さんの声は届かなかったのだ。決して相入れる事はないのか。
「なァ、銀時」
「何だ」
「大切な物を失うのは辛いよなァ？」
口元を歪め、どこまでも哀しく。顔を上げた高杉さんの瞳が私を捕らえる。彼の持つ刀の剣先は間違いなく…私に向いていた。
「じきに分かるさ、もう一度失えば…いくら馬鹿なお前でも、なァ？」
その言葉と殆ど同時であった。
_______ドガガガァァァァァァンッ。
耳をつんざく様な破壊音、砂埃が舞った先に見えたのは…、
「全く、急に呼び出すなんて…俺を呼んだからには強い奴、ちゃんと居るんだよね？」
現れたその人はにこやかに笑って拳をポキッと折ってみせる。隣では銀さんが「オイオイ、マジかよ…」と苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。
「今晩は、お侍さん」
砂埃に紛れ、サーモンピンクの三つ編みが揺れる。さり気なく高杉さんの隣に並んだ彼の、その眩しいぐらいの笑顔に…私は嫌な予感しかしなかった。
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月ヶ瀬ましろ(プロフ) - ダイスケさん» ありがとうございます！全力をかけて完結を目指したいと思いますね！！ (2017年2月11日 19時) (
レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
ダイスケ(プロフ) - 月ヶ瀬ましろさん» これからも頑張ってください！！( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年2月11日 18時) (レス) id: e508cab75b (このIDを非表示/違反報告)
月ヶ瀬ましろ(プロフ) - ダイスケさん» コメントありがとうございます！わわ…お気に入りまで！お褒めに預かり光栄な限りです(´∀｀*) (2017年2月11日 18時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
ダイスケ(プロフ) - すごく面白いです！お気に入り登録しました！ (2017年2月11日 15時) (レス) id: e508cab75b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月ヶ瀬ましろ | 作者ホームページ：http://twitter.com/hearty__smile
作成日時：2017年2月8日 21時
