§テニスの王子様§〜貴方を愛して貴方に愛されて・・・初めて幸せを感じた・・・〜冬に咲く・・・奇跡の桜・・・

最期・・・貴方side ページ37

私は目を閉じた・・・

スッ

貴「・・・」

みんなは私を受け止めてくれて泣いてる人もいて・・・

私は愛されているんだ・・・という実感が沸いた・・・

貴「みんな・・・」

1人1人の顔を見ていると自然と涙が溢れてきて・・・

貴「精市さん・・・」

精「・・・」

ギュッ

精市さんは何も言わずに抱きしめてくれて・・・

この温もりが好きなんだ・・・この温もりが必要なんだ・・・

貴「っ・・・ゴメンなさいっ・・・みんなの気持ちも考えないでっ・・・
勝手に自分で決めて・・・ホンとにゴメンなさいっ・・・」

精「ありがとう・・・」

精市さんは怒らなかった・・・

私に【ありがとう】と何度も繰り返し言ってくれた・・・

精「・・・戻ってきてくれてありがとう・・・」

景「おい・・・」

精「・・・ゴメン」

景「・・・いつまでも俺様が愛してやるよ・・・」

その言葉に期待してて・・・その声を聞きたくて・・・

貴「景吾さんっ・・・」

みんなは私を受け止めてくれるんだ・・・

ここで本当の【信頼】を学んだと思う・・・

私には優しさが必要だった・・・

でも私はみんなの優しさをワザと避けていたんだ・・・

これからはたくさん幸せを感じてもいいかな？

倒れたとしてもみんなを愛していていいかな？

貴「ありがとう・・・」

私は色々な意味をこめて精一杯言った・・・

貴「これからも・・・よろしく(ﾆｺｯ」

私は思いっきり笑って見せた・・・

コノ笑顔が本物か偽者だったかなんて分からないけど

今が幸せなら笑顔が偽りの笑顔でもいいんじゃないかな？

・・・・・・

氷帝学園

貴「・・・」

戻ってきたんだ・・・ここへ・・・

長い間ここにいなかったって言うわけでもないのに

ここでの思い出がたくさん蘇ってきて・・・

貴「私は氷帝が大好きです・・・」

何よりも・・・私にとって氷帝はたくさんの思い出をくれたから

きっと忘れられない存在になると思う・・・

ありがとう・・・

コノ言葉は何よりも嬉しくて・・・

辛い気持ち悲しい気持ち・・・全てを消し去ってくれる・・・

私にとってなくてはならない言葉なんだ・・・

死ぬのなんて誰でも怖いんだ・・・誰もが恐れることなんだ・・・

だったら私も恐れててもおかしくないよね・・・？

・・・恐れているから・・・

貴「っ・・・」

涙と言うものは溢れ出してくる・・・

神様・・・貴方side→←大好きな声・・・貴方side

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