§テニスの王子様§〜貴方を愛して貴方に愛されて・・・初めて幸せを感じた・・・〜冬に咲く・・・奇跡の桜・・・

大好きな声・・・貴方side ページ36

決心した時だった・・・

《馬鹿じゃないの！？・・・君の命がどれだけ大切か知ってるの！？
君は何人にも愛されて・・・消えるなんて何考えてるんだい！？》

誰の声かも分からないくらい大声だったから・・・正直驚いた・・・

《精市さん・・・？どうして・・・》

《ここにはみんないるで！Aを愛してる奴みんないるんや！》

そんな・・・

《私を愛してる人なんて・・・》

《A先輩！》

リョーマ君・・・

《A！》

千石さん・・・

《A！》

金ちゃん・・・

《・・・ありがとう・・・》

でも・・・戻れないよ・・・

《愛されるって私にとっては辛いことなんだ・・・》

ゴメン・・・愛されるのは何よりも幸せだよ・・・

でも幸せって私は感じちゃいけないんだよ・・・

《何言ってるんだい？君は僕タチを置いて逃げるつむり？
逃げないって決めたんじゃないの？・・・ふざけるな！》

精市さんが怒ったのは初めてで・・・怖かった・・・

《ゴメンなさい・・・ゴメンっ・・・》

好きなんだよ・・・大好きなんだよっ・・・愛してる・・・から・・・

《みんなが好きだよ・・・好きだからこそ・・・帰れない・・・》

さよなら・・・みんなとはもう会わない・・・から・・・

《愛してる！》

ブチッ

貴「！！」

切れた・・・どうやら回線が途切れたらしい・・・

・・・どうして私は・・・コンナに弱いんだろう・・・

最後に聞こえた声に心を動かされた・・・

どうして信じることができなかったんだろう・・・

コンナに近くに幸せがたくさんあるのに・・・

私にはコンナにたくさんの幸せ・・・勿体無いんだ・・・

やっぱり・・・気持ちには逆らえないよ・・・

貴「・・・」

戻らないといけない・・・私は氷帝に戻りたい・・・

氷帝こそ・・・今の私が【生きる】場所だから・・・

氷帝こそ・・・今私が【生きてる】・・・と信じれる場所だから・・・

私は誰にもバレないようにドアを開け飛び降りた・・・(ぇ

下にはみんなが待っている・・・それにきずいていたから・・・

みんなが受け止めてくれること・・・信じるから・・・

貴「！！」

思ったより風は強く・・・吹き飛ばされた・・・

貴「っ・・・」

下にはみんなの姿が見えて・・・

氷帝に立海大に四天宝寺に青学・・・不動峰に六角に山吹に聖ルドルフに比嘉・・・

貴「大好き・・・」

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