それもまた一興 ページ30
【Aside】
『…それ私かもしんないです。…ははっ。』
「………は?」
***
はい、ここまでが前回の下り。そして…
「…オイ、そりゃァどういう事だ。」
その鋭い目を、此方へ向けて来ているのが、今回の話。OK?アンダスタン?
『や、だからアレですよ、アレ。隊士さん達ちゃんと寝てるかなー、みたいな感じで、見廻り?してて、多分それがそうなっちゃった、みたいな…』
そう、私は女中としての仕事の内である、“隊士さん達の健康管理”をきちんとこなしていただけである。私に罪は無い……と思いたい。
「…テメェ、煙草吸うのか」
『煙草というか、煙菅です』
突っ込むとこ、そこ!?…と、内心思いながら答える。
「お前ェが吸ってるとこは見たことねェぞ」
『…まァ、吸うって言っても、夜だけですからね。貴方と違って馬鹿みたいにニコチン摂取してる訳じゃ無いんですよ。』
理由(?)みたいなものを言うと、誰が馬鹿だ、と短いつっこみが返ってくる。
__夜はどうも物寂しさを感じる為、煙菅を吹かして、紛らわしている。
……と言っても、煙菅は私が買った訳では無い。旧友、というやつが昔、私にくれた物である。
特に見る場所もなく、ぼーっと、彼が吐き出した紫煙を見詰めていると、
「…今日の夜、空いてるか。」
『…一応、空いてますけど。』
「…酌しに来い。」
掛かってきたのは、突飛すぎる話。
……え?何、酌?アレでしょ、アレ。酒注ぐやつ。…一応、昔、晋助によくしていたから慣れていない訳では無い。
けれども、土方さんとなれば、また話しは別である。………でも、
__土方さんがお酒を飲む所を見るのもまた一興。
浮かんできた考えは、私らしいと言えば私らしく、口元が少し綻ぶのがわかる。
その所為か、酌の件に関しても、面白いしこれはこれでいいか、そう思えたので、
『喜んで、させて頂きます…!』
口元に、弧を描きながら、そう答えた。
……そして、視界の端では、未だに茶柱が立っているのを捉えた。
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暇愛*(プロフ) - 狗冰さん» ごめんなさい、レス押すのを忘れてました…… (2019年7月15日 13時) (レス) id: 6dbb02dd11 (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - ありがとうございます!稚拙な作品ですが、よろしくお願いします! (2019年7月14日 20時) (レス) id: 6dbb02dd11 (このIDを非表示/違反報告)
狗冰(プロフ) - 面白そうです!更新ファイト! (2019年7月14日 19時) (レス) id: aa5a4ed97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇愛* | 作者ホームページ:
作成日時:2018年6月11日 2時