虎の娘 《２》

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撮影終わり、いつもならまっすぐ楽屋に帰るけど久々にHiHi Jetsに会えたのが嬉しくて少しだけ話しに行った。









宮近 「このあとレッスンあるからそれだけ分かっててね」








A 「はーい」








軽く返事をしてまたみんなの方に向き合う。








猪狩 「なんかちゃんと仲良くなってて良かった」








A 「まだ言ってるの？(笑)」








作間 「毎日辞めたいとかって連絡来てたのYouTube始まってからはなくなってたけどそりゃ不安でしょ」









作間は時期的に同じグループになったことは無いけど、同期だから割と色んな相談もしていた。









井上 「正直これで撮影終わった途端雰囲気最悪になったらHiHi JetsにAのこと返してくださいって言うつもりだった」









A 「もう大丈夫だよ、みんな優しいし」








橋本 「俺らはいつでも受け入れるからね、無理になったら帰ってきなよ」









入所してから初めて加入したグループで、割と長い間一緒に活動して何回も行ったり来たりしていたからほぼ会話が無かった臨時加入時代とは違ってHiHi Jetsとは信頼も厚い。









その分こうやって「帰ってきていい」と言ってくれるのが嬉しかった。









猪狩 「でもさすがにあんな言い合いできるほど仲良くなってるとは思わなかった」









井上 「ね、俺らにもちょっと壁がある感じだったのに」









どこか寂しそうに言われて少しだけ申し訳なくなる。









高橋 「めっちゃ楽しかったからまた機会があればコラボしましょ」









A 「しよしよ！みんなうるさいから私だけ呼んでくれても良いよ」









高橋 「はい大丈夫で〜す」








そんな感じでHiHi Jetsとは別れて楽屋に戻る。









中村 「AってHiHi Jets長かった？」








A 「トラジャ無しにしたら一番ぐらいだけど…何で？」








中村 「いやなんか俺ら必死に頑張ってこの距離なのに向こうの方が圧倒的に近い気がした」









少しだけ拗ねたように言われてさっきHiHi Jetsにも似たようなこと言われたな、と面白くなる。









中村 「…居づらいかもしれないけどトラジャで居て欲しい」









その言葉を聞いて何となくうみがさっきのHiHi Jetsとの会話を聞いていたような気がした。









A 「もうどこにも行かないよ、ずっとTravis Japan」









そう言うとうみは安心したように笑った。

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