ドッキリ ページ10
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きっかけは本当に単純だった。
大学の友達の彼氏自慢を聞いていて羨ましくなったから、気分だけでもと思って存在しない彼氏の自慢をメンバーにしようとした。
すると「彼氏」の単語を出しただけでみんな大慌てになって一斉に集まってきた。
七五三掛 「まって聞いてないんだけどいつ!?」
松田 「Aちゃん彼氏つくる気あったの…」
松倉 「どんな人?」
まちゅが私に対してそう聞くとあんなに騒がしかった楽屋は一瞬にして静まり返った。
A 「なんか優しくて気遣いができて男らしい人…?」
吉澤 「デートとかしたの?」
A 「一回だけ水族館に行ったことはある」
これも全部前友達が言ってたこと。
彼氏なんて出来たことないしもちろんデートも無い。
何なら今好きな人すら居ないからこれ以上詳しいことを聞かれると何も答えられない。
七五三掛 「…じゃあもうプライベートでは会わない方が良い?」
松田 「え、やだ!無理!別れて!!」
宮近 「気持ちは分かるけどそんなこと言うな(笑)」
私は何も言ってないけどしめちゃんの発言に動揺して困ってくれる元太を見て少しだけ嬉しくなる。
熱愛疑惑出ちゃうぐらい遊ぼうね、なんて。
A 「私は全然大丈夫だけど…」
川島 「いや彼氏さんは嫌だと思うよ(笑)」
みんな大混乱の中ひとり落ち着いている如恵留が笑ってそうツッコむ。
中村 「…お前誰かと付き合うの面倒臭いって言ってなかった?」
A 「ちゃんと理解してくれて程よい距離感保ってくれてるから楽なの」
中村 「絶対俺の方がAのこと全部分かってるよ」
普段は遠慮なくズバズバ言ってくるくせに俯いてぼそっとそう言ったうみ。
ギリギリ聞き取れたけど意味は全く分からない。
宮近 「馴れ初めは?」
A 「馴れ初め…」
宮近にまっすぐそう聞かれて若干目を逸らしながら友達の言っていたことを思い出す。
高校の同級生?だっけ?
いやでも飲み会とか言ってた気もしなくもない…
A 「…なんか高校の同級生と何回も飲み会してるうちに良いな、みたいな」
ちょっと自分でも何言ってるのか分からない。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね (2021年10月22日 8時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:y | 作成日時:2021年8月24日 8時