日々樹渉 ページ9
ちょっといつもと違うシリアス展開なんで注意
ーーー
…夢を見た。
普通の、交差点だった。
トラックが、ある1人の少女の体を跳ねた。
少女はその場で大きく体を打ち付けられる。
次の瞬間横断歩道で、1人の少女は倒れていた。
トラックはそのまま走り去った。
あとから分かったが、居眠り運転によるだったらしい。
駆け寄ろうと思った。
しかし、体は動かない。
周りに人が集まる。
騒ぎ立てる人たち。
”呼吸はあるか!”
”救急車はまだか!”
どんどん騒がしくなっていく背景。
私の意識は一旦、そこで途絶えた。
*
次に気がついたのは、病室だった。
窓からの風が吹き抜け、カーテンがゆらゆらと歓迎してくれているようだ。
どうやら外はもう夜らしい。
星が降っていた。
そのベッドの中に、彼女は眠っていた。
私は少女の頬に手を伸ばす。
しかし、触れることは出来なかった。
「…来てくれたんですね」
彼女が続ける。
「目をなくしました。…光が見えません。記憶もなくしました。…でも、あなたは…知ってる気がする」
そうだ、あなたは私を知っている。
私はなんの根拠もなくそう言った。
「…光が見たい。…星。」
独り言のようにつぶやく彼女に、今私が見えている無数の星たちは見えていない。
私が唯一できる魔法だって、彼女には見えない。
「そうですね…あなたの魔法も、見たいです」
そうでしょう、私の魔法は一級品ですから。
いい気になった私は、さらに続ける。
歌を歌いましょうか、小鳥のさえずりの真似も出来ます
その言葉は彼女には無視された。
その代わりに彼女はまた独り言のようにつぶやく。
「…私、一生このままなんでしょうか」
いいえ、とは答えられなかった。
私は知っている。
彼女は、死んでしまう。
私は知っていた。
「明日の夜…星がたくさん降るところへ連れて行ってくれませんか」
私は見えないと分かっていながらも、頷いた。
しかし、彼女は嬉しそうに笑う。
タイムリミットは、明日の夜まで。
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ハム公(プロフ) - ほたるさん» 前作も読んでくださったんですね…!ありがとうございます!了解です。順番に消化していくので、遅くなる場合もありますが…必ず書きますので気を長くしてお待ちくださいm(_ _)m (2017年10月29日 23時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - はすみんが可愛すぎて死んだ・・前のやつの最初は笑いまくりました!!リクエストで私は君よりも〇〇さんが好き(憧れ的な意味、好きではない)と言ってみたをお願いします! (2017年10月29日 21時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - *神*威*さん» 了解です!ありがとうございます。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 誤字スミマセン!(笑)引き受けていただきありがとうございます!転校するでお願いします。 (2017年10月23日 9時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
ハム公(プロフ) - よつぎさん» わーありがとうございます!転校する、ということですかね…?EveとAdam頑張ります…笑 (2017年10月22日 17時) (レス) id: 9d4c60e419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 | 作成日時:2017年10月14日 23時