厭な予感 ページ31
ー太宰sideー
「敦くん、私は少し出てくるよ。」
「太宰さん、仕事は終わったんですか？
また国木田さんに怒られちゃいますよ〜」
「終わったよ、全部。
国木田君には暫く戻らないと伝えてくれ給え。」
「…解りました」
正直、仕事が終わってから向かえば間に合うと思っていた。
けれど、それでは間に合わない様な気がした。
“厭な予感”がした。
「…全く、窓から入れるなんて不用心な幹部様だねぇ、中也？」
「太宰、手前…」
「Aを奪いに、ね。」
「太宰…さんっ」
そこにはソファに押し倒されるAの姿があった。
「君、Aに何をしたんだい？」
「何もして無ェよ」
……苛苛する。
私のAだというのに。
「A、帰るよ」
「何処にですか？」
「太宰、だから言ったよな。
これ以上Aを傷つけるな。
如何して手前が居なくなったのかをAに伝えないまま忽然と居なくなったと思ったら急に現れて好きだ、なんて許されると思ってンのか？」
「思ってなんていないさ。
これはね、私なりの罪滅ぼしなんだよ。
中也には解らないかもしれないけれど、私にだってAへの想いがある。
君よりも強く、ね。」
「そんな事ある訳無ェだろ。
今すぐ消え失せろ、太宰」
「それはこちらの台詞だ。
Aを離せ、中也。」
絶対にもうAを手放さないと決めたんだ。
あの時離してしまった手をまた握れる時が来るまで、私はずっと待ち続けると。
それまで守り続けるんだと、決めたから。
「A、取り敢えず服を直して家に戻ろう。」
「や、だ…」
そんな怖がらないでくれ給えよ、A…。
ずっと可愛がってあげるから…
君の事を誰よりも知っているのは私だから。
中也なんかに渡さない
ねぇ、A
「君は私だけを見ていればいいんだよ、A」
その笑顔を私にだけに向けて
その愛を私にだけ注いで
私だけを愛していればいいんだよ
ずっと守ってあげるから。
「A、大丈夫か？」
「中也っ…」
はぁ、悪い子だね。
あんな顔を中也に向けるんだね？
私には向けないのに。
ねぇ、A。
君は私以外の人を愛したんだね。
そんな悪い子にはお仕置きが居るよね。
「A」
「何、ですか？」
「愛してるよ」
Aの透き通った肌、光が少しだけ入った目、華奢な腕。
全てが愛おしい。
「太宰、さん…私は…もう…」
嗚呼、泣かないで。
君は笑っている方がいいよ。
「A、私の傍に居てくれるね？」
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赤珠（元 チョコうさ。）(プロフ) - すずせらさん» ww (2017年12月23日 7時) (
レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
すずせら(プロフ) - 赤珠（元 チョコうさ。）さん» 流石です笑改めてセリフ言われると太宰さんかっこつけてますね。まぁ、自分で書いたんですけど笑あぁ…窓から入ってきたらそれはただの不法侵入…ってポートマフィアだから関係ないですね〜笑 (2017年12月22日 23時) (レス) id: 465dbc4b38 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（元 チョコうさ。）(プロフ) - すずせらさん» 手前を探して、の所で『屋上』か『ポートマフィア』と書いてあるのと、太宰さんと夢主ちゃんが会ったのは『ポートマフィア』で、君を探して、の『黒社会の中で光を探していた…』で『ポートマフィア』だとw 中也さん夢主ちゃんの部屋に内緒で部屋の窓から入って来そうw (2017年12月22日 22時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
すずせら(プロフ) - 赤珠（元 チョコうさ。）さん» 中也ですか？中也は結婚式にもちゃんと出てますが未だに奪えないものかと伺ってると思います笑 (2017年12月22日 21時) (レス) id: 465dbc4b38 (このIDを非表示/違反報告)
すずせら(プロフ) - 赤珠（元 チョコうさ。）さん» おつありです！おお、察しがいいですね！ポートマフィアの太宰さんが使っていた幹部の部屋です！ほんっとよく入れますよね〜太宰さんなら入れるようなシステムなのでしょうか笑 (2017年12月22日 21時) (レス) id: 465dbc4b38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水雨季 | 作成日時：2017年4月22日 23時
