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鬼の妹 陸 ページ9

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冨岡side



あれから2日、やはり起きる時いつも同じ事を思う…Aが人間に戻っていないか
戻っているはずなく、鬼のまま俺の横で気持ち良さそうに眠っている


冨岡「必ず治してやるからな…」


俺は静かにAの頭を撫でた


貴方「うー…?」


俺は不器用なのか力加減が下手なのか、Aを起こしてしまった…折角気持ちよさそうに寝ていたのに申し訳ない…


貴方「うー!」


Aは俺に気がつくと直ぐに抱きついてきた


冨岡「今日は休暇を貰っている。遊ぶか?」


貴方「うー!」


Aは目を輝かせ頷いた
16とは言え、まだ幼い…こんな姿を見るといつも我慢をさせてしまったんだと改めて思う


冨岡「何をしたい?」


貴方「うー」


Aは外を指さした…鬼は日光の下へ行くと焼けて死ぬ。きっとAは本能で分かっているはずだ…なのに何故…

まさかっ…


冨岡「太陽を克服したいのか…?」


貴方「うーうー!!」


Aは大きく頷いた
無茶だ…鬼になって日が浅いのに日光に慣れるなど…


冨岡「もう少し我慢してくれ…まだ日が浅い…」


貴方「うー…っ!うー!うー!」


次はなんだと思うと鍛錬場へ連れてかれた

そうか、Aは…


冨岡「…強くなりたいのか」


貴方「うー!」


Aは真剣な顔で俺を見てきた

…Aも俺と共に戦いたいのだろう…分かるよ…守りたいんだろう…
幸いな事に鬼は鬼を殺す事はできない
でもAを傷つけるのは少し気が引ける
大切な妹が傷付いてる姿は見たくない
Aの事を知らない隊士がAの首を切るかもしれない

そう思うと鍛えるのは嫌なんだ


冨岡「っ…」


貴方「…〈大丈夫、私はお兄ちゃんから離れないよ〉」


冨岡「っ!」


Aが話した気がした…
顔を上げるとAが笑顔で俺を見ていた


冨岡「…信じていいのか…?」


貴方「うー!」


冨岡「俺の元から消えたりしないか?」


貴方「うーうー!」


冨岡「……信じるからな」


柄にもなく俺は涙を流してしまった

鬼の妹 漆→←鬼の妹 伍



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わかば - 霧山か、、作者ネーミングセンス良すぎじゃないか?? (2月20日 8時) (レス) @page22 id: 40ce042c0e (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新してくれるの待ってます! (2023年5月5日 18時) (レス) @page38 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 親がいる前でボロ泣きしてしまいました…すっごい好きです!あと、評価888票目ゲットです! (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - こんばんは!最近読みはじめて今一番ハマっているお話です!また更新してくれるのを楽しみに待っています! (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんばんは☆また更新されるのを楽しみにしてます! (2020年11月20日 17時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そーま | 作成日時:2019年10月4日 23時

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