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ゆらり、と空気が動いたのを感じて意識が戻る。
温かい何かが触れた気がして、そう思っているとすぐに消えてしまった。
……一体なに？
目を開けるとぼやけた視界が徐々に鮮明になって。
「っ、………起きた？」
視界に捉えたのはベットのふちに腰掛ける御幸だった。
『…なんでいるの？ていうか、ナベちゃんは？』
「俺がいるのは怪我した生徒を連れてきたから。ナベは職員室行ったよ、呼ばれたんだと」
『そっか…』
私はゆっくりと体を起こして、目をこする。
ああ、まだかすかに頭痛いなあ…。
………待てよ？
『みっ、御幸！？』
「うわ、なんだよ…」
状況を理解した私は布団を鷲づかんで鼻まで持ち上げる。
呑気に目なんてこすってる場合じゃなかった。
だって、御幸＋ベットだよ！？
この前の事といい、何されるかわかったもんじゃない…！！
必死に痛む頭を回転させて考える私を御幸は訝しげな目で見てくる。
『私が寝てるのをいいことに変なことしてないよね』
「……っ、」
『し、したの！？』
「してねーよ！」
即答でそう返す御幸。
すぐに返してくるあたり本当なんだろう。
だけど、心なしか御幸の耳が赤くなってるのはなんでなんだろう。
まあ、別になんでもいいや。
まだ時間に余裕があるからもうひと眠りしよう。
『御幸はこのあと仕事ないの？こんなとこいて』
「今日の分はもう終わった」
『ふーん。私、もうひと眠りしたいからお引き取り願えま、え、ちょっ…なに、』
再び寝る体勢に入りながら、帰れと片手をプラプラ振っていると。
ぱしっとその腕を掴まれた。
「今の状況分かってる？」なんていって。
『え、その、御幸……？』
「今雪ちゃんはベットに寝転がってて俺と二人きり。しかも授業中だから人通りもない」
『なにいってっ…離してよ、』
どうにか腕を振り解こうと力を込めるけど、男の人の力なんかにかなうわけなくて。
御幸は私の手をベットに押し付ける。
「隙ありすぎなんだよ、お前」
そう低く呟かれたかと思うと、おもむろに御幸の顔が近づいてきた。
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きし(プロフ) - ゆきふくさん» コメントありがとうございます！これから完結に向かっていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです！！ (2020年11月8日 17時) (
レス) id: 8439352eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきふく - 以前から読ませていただいていました！夢主さんがどうなるのか、これから楽しみです！そして御幸がカッコいいです！笑 (2020年8月17日 21時) (レス) id: c4659953c6 (このIDを非表示/違反報告)
きし(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！亀更新ですが引き続き楽しみにしていただけると嬉しいです…！！ (2018年1月24日 23時) (レス) id: 94c737648e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 次の展開が気になりますね！2人の関係がどうなるのか楽しみにしています☆ (2018年1月24日 23時) (レス) id: 590107ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きし | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ddc3c3fa1c794ae02c8618bfa4b71699...
作成日時：2017年10月23日 23時
