17. ページ17
.
御幸
.
「雪ちゃーん、家どこー」
お店を出て、背中で気持ちよさそうに眠る雪ちゃんに問いかけるけど、もちろん返事なんて返ってこない。
大学の時から今まで警戒され続けてきた俺は、彼女の家に行けるなんてラッキーイベントを経験してないため、住所はもちろん、どの辺に住んでるのかさえ知らない。
「ゆーきーちゃーん」
『んん〜〜……』
「…はぁ、」
もうこれ朝まで絶対起きねーやつじゃん…。
仕方ない、最終手段を使うか。
「朝起きて文句言うんじゃねーぞまじで…」
なんとかおぶって連れてきたのは俺の住んでるマンション。
やっとかっと鍵を開けて、中に入り、ベットに雪ちゃんを下ろした。
「力の入ってない人間ってこんな重いのな…」
肩を回しながらそう呟く。
キッチンに行って、コップを二個出し水を溜める。
一個はその場で飲み干して、もう一個を雪ちゃんに持っていく。
「雪ちゃん」
『ん〜……？』
「雪ちゃんみず…、っ！」
『んぅ、るさい…』
そう言ってもぞもぞと動く雪ちゃん。
そのせいで服の隙間から下着がチラチラと見える。
それだけでもかなりやばいのに、『あつ…』なんて言って服を脱ごうとする始末。
流石に限界で慌ててその手を止めた。
ばくばくと早く脈打つ心臓。
慌てた拍子にずれた眼鏡をかけ直して、ソファに座った。
「やべーって、まじ」
これ俺、朝まで持つかな……。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きし(プロフ) - ゆきふくさん» コメントありがとうございます！これから完結に向かっていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです！！ (2020年11月8日 17時) (
レス) id: 8439352eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきふく - 以前から読ませていただいていました！夢主さんがどうなるのか、これから楽しみです！そして御幸がカッコいいです！笑 (2020年8月17日 21時) (レス) id: c4659953c6 (このIDを非表示/違反報告)
きし(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！亀更新ですが引き続き楽しみにしていただけると嬉しいです…！！ (2018年1月24日 23時) (レス) id: 94c737648e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 次の展開が気になりますね！2人の関係がどうなるのか楽しみにしています☆ (2018年1月24日 23時) (レス) id: 590107ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きし | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=ddc3c3fa1c794ae02c8618bfa4b71699...
作成日時：2017年10月23日 23時
