【文豪ストレイドッグス】マフィアの私が学生にされた件について２【暗殺教室】

第50話 ページ5

Aside




降参なんて、するものか。

笑ったあとに、烏間さんがあえて押さえつけなかった私の左手を見る。

あーあ、油断しちゃって。

こんなにも自由に動かせる腕を、見逃しちゃってねぇ？


左手でイリーナさんの銃を殴り、たたき落とす。

落ちた銃を痛む手で拾い、そのまま烏間さんに向ける。

驚いたような顔をして、銃口を自分から背けようとするけど、残念！

私が狙ってるのは、貴方じゃないよー！


地面に腕を押し付け、グラグラしている腕を固定する。

そのまま私が狙うのは、もちろん。





＿＿武器を一つも持ってない、イリーナ・イェラビッチ。





烏「イリーナ！！」

イ「っ…！」





パン、と乾いた音がして。


イリーナ・イェラビッチの額に、


私の撃った、弾が。


赤い色が、彼女の頭に飛び散る。


目を見開いて、イリーナさんが私を見た。


そのまま、膝をつき。


彼女は、呆然とした表情で、


何も無い空間を見ていた。









まぁ、撃ったのはただのペイントボールなんだけどね。

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