【文豪ストレイドッグス】マフィアの私が学生にされた件について２【暗殺教室】

第61話 ページ18

Aside


時は数時間前。






貴「このクッキーとそこのショートケーキ。それから、そっちのパウンドケーキをください」

店「はい、かしこまりました」


はい、エリス嬢のおつかいAです。

どうやら明日一緒に食べようと誘われているそうなので、手頃なクッキーもおまけした。

パウンドケーキは首領の注文。

どうやらおやつに食べたりするんだとか。

首領もまだまだお子様な感じだねぇ。


店「お待たせしました」

貴「あっ、ありがとうございます」


お買い物は苦手。

なぜって？

人と会話するから。

あーでもここの店員さん可愛いなぁ。

ここなら何回でも来れるわ。



で、次は洋服か。


あ、丁度向かいにいい感じのお店あるじゃん！

ってことで向かいの洋服屋へ直行。

買い終わったら首領に届けなきゃ。


店「いらっしゃいませ〜」


感じの良さそうな店員さんがお出迎え。

最近の店は可愛い子が多くて結構！


貴「あのー……」

店「はい、何でしょう？」

貴「親戚の子に綺麗な服をプレゼントしたいのですが……」

店「お待ちください！今朝入荷した良いのがあるんです！」

貴「…あ、はい」


親戚の子(大嘘)

エリス嬢は親戚じゃないけど、なんて言ったらいいかわかんないしね。

あ、上司の娘で………良くないな。

エリス嬢が首領の娘……。

どちらかというと、孫でしょ。


店「お待たせいたしました！こちらはいかがでしょうか？」


そう言ってさっきの店員さんが服を持ってきた。

私もよく見てみると、これがまた可愛らしい。


白いブラウスのようになっている上半身には、真っ黒で大きなリボンが胸元に一つ。

目に優しい水色の膝丈スカートには、フリルと、沢山のレース。

袖のあたりもフリルになっていて、少しシンプルだけどそこがいい。

襟元に刺繍が入っている。よく見えないけど、花の模様かな？


この服に縞模様の靴下と黒い靴を合わせれば、不思議の国のアリスのようで可愛いエリス嬢が見られるはず。


店「お値段もお手頃なんですよ」


そう言われて値札を見ると、確かにこの見た目にしては安い。

これは………買わなきゃ。


貴「か、買います、これ！」

店「そうですか？ありがとうございます！」


いい買い物ができたなー！！




そして、問題は、首領に荷物を届けてから、家に帰るまでの道のりにあった。

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