私が守るから Part3【NARUTO】

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ナル「……暁に戻るのか？」

小南姉さんが眠る長門と弥彦を紙で包んでいる時、ナルトは呟いた

小南「暁は抜ける…」

ナル「そいつは……」

小南「彼は弥彦。さっき話に出ていた幼馴染よ」

ナル「！、そうなのか…」

小南「……」

小南姉さんは紙を操り、花束を作った

それをナルトに渡す

小南「長門があなたを信じたのなら、私も信じよう。

2人の願いを……叶えて頂戴…」

ナル「…勿論だってばよ！」

小南「…A、あなたも暁を抜けなさい」

『えっ』

小南「暁には、影がいる。そいつに利用される前に、今すぐ」

『で、でも、デイダラたちが…！』

小南「彼らも影と同じ目的。あなたが言っても動かないわ」

『っ…』

小南「…お願い、どうか、里へ戻って。

そして、ナルトと平和を成し遂げて……その目で見せて…」

『小南っ…ねぇさっ…！』

小南姉さんはそう言って、輪廻眼を持つ私の手を包んだ

でも、でも私は…

『……なら、小南姉さんと一緒に行く』

小南「…嬉しいけれど、それはダメよ。あなたには行かなければならない道がある」

『そんなものありはしない！！』

私は、今までナルトを守るためだけに生きてきた

幸せにしてあげるために生きてきた

でも、それも今日まで

ナルトは仙術を会得して、今回のことで里の人に認められる

幸せな日々を暮らせる

たとえこの先どんなことが待ち受けていようと、ナルトを支えてくれる仲間が沢山いる

つまり、私はもう役目を果たしたのだ

あとは、平和というものをこの輪廻眼で見るだけ

その平和を成し遂げるのはナルトだけで充分

『私のやるべき事は、平和の世界をこの輪廻眼で見ること。

その平和を成し遂げるのは、私じゃない』

小南「………わかった。A、私たちを貴方の空間に入れて」

『えっ…』

小南「私はそこで、長門たちと共に生きよう。

そして、Aと、ずっと一緒にいよう」

『っ、ほんとうに、いいの？それで…。自由に行き来はできないんだよ？』

小南「あなたは私にとって妹のような存在。

大切な人と共に居られるなら、自由なんて惜しくない」

『……。

ごめんなさい、小南姉さん。

私のために、自由を失って欲しくない

だから私は、里に戻ります』

小南「！！、本当…？」

『はい』

小南「っ、ありがとう…A

愛しているわ…！」

『私も、ずっと…小南姉さんのことを愛しています…！』

最後に抱き合った後、小南姉さんは2人を連れてこの場を去った

いつかまた、会える日が来ますように

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