7. ページ7
「じゃあ、それにするです。」
ちょっとだけ頬を引き締めてもう一度私の方を見る
その時に揺れる髪がやわらかそうで、少しだけ羨ましく思った
私もあんな綺麗な髪になりたいわ。
『イチゴミルクドーナツとキャラメルラテですね。かしこまりました。少々お待ちください。』
軽く一礼をするとまた店長と美穂ちゃんに注文を伝えた。
美穂ちゃんは休憩中だったのか、椅子に座って何かのジュースのストローに口を付けていたけど急いで立ち上がった
私を見るとラテを淹れながら遠くで手をヒラヒラと振る
私も少し笑って手を軽く振った
店長を見るとドーナツを盛り付けているところだった
少し時間が出来たから私も休憩をした
さっきまで座っていた椅子に座る。
ちょうど窓から日が入ってきて眩しかった
目を少し細めて椅子を移動する
ふとさっきのあの人を見ると、あの人から隣の窓の外を見ていた
…何か考え事でもしているのだろうか
遠くを見ている彼は大人びてて、さっきの表情からは想像もできない雰囲気だった
赤い縫い目…
あれ何だろう。何だかオシャレなような、痛そうなような
よく分からないが白い肌の彼には赤がよく映えた
「Aちゃんっ」
小声で名前を呼ばれて、声がした方の厨房の方を見る
見ると店長が手招きをしていた
どうやら完成したらしい
椅子から立ち上がると小走りで注文の品の皿を持つ
私はそれを、もちろん彼の元へ届けに向かった
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yui(プロフ) - 文も読みやすくて面白いです。続きをぜひ待ってます! (2018年11月26日 1時) (レス) id: 2a71d88e3d (このIDを非表示/違反報告)
リヴ華 - えっ!ありがとうございます!!この作品を更新しようか停止しようか悩んでいたんですが、応援してくれる人がいるなら頑張ってみたいと思います (2018年10月26日 18時) (レス) id: 49646591f3 (このIDを非表示/違反報告)
細胞 - この作品好きです!更新頑張ってください! (2018年10月10日 21時) (レス) id: e784bcfcdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ