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「じゃあ、二人とも。今日もよろしくね」
準備が終わり厨房にいた店長はにっこり笑ってそう言った。
「お願いしまーす」
『よろしくお願いします!』
少し語尾を伸ばす美穂ちゃんと明るめに言った私を交互に見た店長は何故か楽しそうに笑った。
店長が厨房のキッチンに戻ると美穂ちゃんもその後をついていった。
多分彼女はドーナツを詰める場所へ移動しているのだと思うが、あまりに楽しそうに店長についていくので、これから店長と何かで遊ぶ人みたいに見える。
私は私でいつもの場所へ移動する。
その場所はレジ。
といっても、接客の他に皿洗い・ちょっとした掃除をするからレジを扱うのは美穂ちゃんが手伝ってくれている。
開店前は私はただ、レジの横に置いてある椅子に座ってちょこんといるだけだ。
時計を見ると開店時間から2分が過ぎていた。
そのとき、カランと高い音が鳴った。この音はお客さんが入ってくるときになる、ドアについた鈴の音だ。
急いで視線をドアへ向ける。
そこにはいつもの上品な奥さんがいた。ここは隠れた名店だから常連客が多い。だから顔はすぐに覚えてしまった。
『いらっしゃいませー!』
私に視線を向け笑ってくれる。
いつもの席に座った奥さんはチリンと呼び鈴を鳴らす
『はい!』
お客さんの方へ小走りをしてから注文を訊ねる。
「いつものを御願いできますでしょうか?」
『はい、シナモンドーナツとアップルティーですね』
にっこり頷くその人からは、高い化粧の独特な匂いがした。
『かしこまりました。少々お待ちください。』
厨房へ戻ると店長に奥さんの注文を告げる。
これが私のいつもの朝。
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yui(プロフ) - 文も読みやすくて面白いです。続きをぜひ待ってます！ (2018年11月26日 1時) (
レス) id: 2a71d88e3d (このIDを非表示/違反報告)
リヴ華 - えっ!ありがとうございます!!この作品を更新しようか停止しようか悩んでいたんですが、応援してくれる人がいるなら頑張ってみたいと思います (2018年10月26日 18時) (レス) id: 49646591f3 (このIDを非表示/違反報告)
細胞 - この作品好きです！更新頑張ってください！ (2018年10月10日 21時) (レス) id: e784bcfcdd (このIDを非表示/違反報告)
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