使用人の戯言 ページ9
その後、奥様はゾム様を銃で撃ち、街まで逃げてしまったそうです。
奥様は本当に恥ずかしがり屋の照れ屋さんなんですから。
…はあ、貴方は文句の多い人ですね、何ですか。
奥様の話であるのに、私の意見が多すぎる、と。
何ですか、誰もが思うことを代弁してるだけです、だって貴方も思いませんか、愛し合うお三方の美しいこと…。
あーあ、そうですか、貴方はあまり、恋愛話に興味がないのですね、だからわからないんです、この胸の高鳴りが！
でもですね、どんな話も、ハッピーエンドが待っているんです。
それこそ、お二人と奥様のように、互いに愛し合っているのなら。
現に、今日も奥様とお二人は楽しそうにお話をされていました。
…どんな会話だったか？
何ですか、気になりますか？
仕方ないですね、少しだけお教えしましょう。
「Aさん」
『…エーミール』
「今日も本当に綺麗ですね、朝一番に貴女に会えるなんて、今日は良い日だ」
『…』
「キスをしても？」
『…ええ、勿論』
「ああ…本当に愛らしいな、貴女は」
『…っ、ん…』
「…まだ慣れませんか、口付けは散々されているでしょうに」
『…』
「まあ、それも初々しくて可愛らしいので、私は好きですがね」
「朝から何手出しとんねん」
「…ゾムさん」
「A、昨日何で部屋入れてくれんかったん？窓から入るの、結構遠回りやから怠いねんけど」
『…ひっ…！』
「ああほら、Aさん怖がってるじゃないですか、ゾムさん、最近束縛しすぎですよ」
「うっさいわ、一日中監視してる奴に言われたない」
「貴方も、ずっとつけ回してるくせに」
「エミさんに用はないねん、A、俺が何言いたいかわかるよな？」
『っ…ぁ…』
「なあ、ちゃんと言わなあかんことあるんちゃう？」
『…ご、ごめんなさ、っ…！』
「ちゃんと顔見てぇや、俺、昨日結構傷ついてんで？」
「…うわ、首噛み跡ばっかり…Aさん、痛かったでしょう…ゾムさん、あんま傷つけたらんとったってくださいよ」
「うっさいねん、Aが悪いねん、あれは」
『…っ、ぅ、ご、めんなさっ、ごめんなさい、っ…ぅ、あぁ…っ…』
「…」
「あーあ…ほら、泣いてしもた…よしよし、怖かったですね」
『ぞ、む…ごめん、っう、…ごめん、なさっ…』
「っ〜〜…すまんかったって、泣かんとってや」
どうです？
キュンキュンしません？
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馬鹿の者 - 奥様＝廃被り(シンデレラ)兎＝奥様の兄さんと、すると段々、小説の題名の意味が… (2020年7月31日 6時) (
レス) id: 37e79557bb (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿の者 - おっふ、考察全部違ったけど、面白いから満足です。あ、皆様廃被り姫を知っていますか？廃被り姫とはシンデレラの事なんですよ、んでこの小説の題名にガラスの靴があるじゃないですか、シンデレラにもあるじゃないですか、もしかしてそれで表現してる？ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 37e79557bb (このIDを非表示/違反報告)
ハット(プロフ) - どんどん謎が解けていく、、、！めちゃくちゃ面白いくて、更新が楽しみです(*^^*) (2020年7月28日 18時) (レス) id: c9cf6e7c0b (このIDを非表示/違反報告)
五千時(プロフ) - 馬鹿の者さん» 三度めまして！ここから徐々に真実を出していこうと思いますので、楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2020年7月24日 13時) (レス) id: 76bb208c06 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿の者 - メイドの子も怪しくなってきたね、そもそもcnsypでみた幻覚って子供の頃の記憶なのかな？それなら、いやでもう〜ん分からん( ・∇・)(長文連投失礼しました) (2020年7月23日 2時) (レス) id: ee9fba9597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五千時 | 作成日時：2020年6月30日 3時
