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電話を切った後、また元通りにあたしの手を掴もうとした大倉の手をヒラリと避けると、
「何で逃げるん？」
と再度強引にあたしの手を捕まえにくる大倉。
「いや、なんで大倉と手を繋いで帰らなきゃいけないのよ？」
無理矢理繋がれた手を解こうと、振り回しながら反論するも、大倉はその手を解こうとしないし、
「あはははっ、何してんねんっ」
あたしが振り回す手に引っ張られる形で、あっちにフラフラこっちにフラフラしながらも大笑いしているものだから、
これじゃあ側から見たら単なる酔っ払いカップルのじゃれ合いだ。
しかも…
「…うっ…」
己で無駄に振動を与えたせいで、折角落ち着き始めていた胃の圧迫感が再浮上。
立ち止まってしゃがみ込むと、
「ちょおっ、何してんのよ、もう。
出そうなん？」
流石に手を離した大倉は、呆れたようにそう言いつつも、隣にしゃがんで優しく背中を摩ってくれる。
しばらくしゃがみ込んで、生唾を飲み込みつつ耐え凌げば、迫り上がってきた圧迫感はどうにか押し下げれたので、
ふぅ…と息を吐いて口元を押さえていた手を外した。
「…一瞬危なかったけど、大丈夫そう。
て言うか、大倉がふざけるからこんなことになるんでしょう！」
半分は感謝しつつも、元はと言えば…と顔を上げて隣の大倉をうらめしげに見れば、
はぁ…と溜息を吐いた大倉はすっと立ち上がって、
「ハイハイ、もう暴れんと大人しくしとき。」
また当たり前の様にあたしに手を差し伸べた。
何故かこっちが悪いみたいな言い草も、呆れたように見下ろす顔も、
どう考えても納得いかないはずなのに、
条件反射でついその手を掴んでしまう自分。
そんなあたしを見て、ふはっ、と笑った大倉は、そのままあたしを立ち上がらせると、
するりとその手を解いた。
その瞬間、少しの寂しさと物足りなさを感じてしまって、
自分を平手打ちしてやりたくなった。
そんなあたしの煩悩と反省を知ってか知らずか…
「ほれ、行くで。」
今度は指を絡めるように包まれた手。
「っ、ちょっと、何でまた手っ、、」
いわゆる��恋人繋ぎ��なんて何年振り？で、悔しいかな動揺しつつも、
流石にこれはおかしい！と振り解こうとするあたしに、
「消毒。」
大倉は更に手に力を込めて、何故か少し怒ったような顔をして言った。
「ーーハイ？」
何言ってるの？と口を開こうとしたところで、
〜♪〜♪〜
今度はあたしのスマホが鳴った。
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さくらもち - 更新されていた当時からこっそり読ませて頂いていました。久しぶりに読んでみて、やっぱりまめまめたさんの作る世界が大好きで、ずっと1番です。もうここにはいらっしゃらないかもしれませんが、どうか届きますように。 (3月7日 2時) (
レス) id: 5f7a39fac4 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆今回も最後までお付き合いありがとうございます！こんな贅沢な眠れない夜なら大歓迎ですよね(//∇//)続き、やっぱり気になります？今妄想中のお話が書けたら、続編頑張ってみようかなぁ… (2021年6月4日 19時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 飲みの帰りに大倉くんに焼きモチ焼かれて、安田くんに１日一人占め宣言されて、横山くんがゲロ甘…。こんな夜過ごしたらバチ当たるよね！バチ当たりたい！！続編、何卒m(__)m (2021年6月4日 2時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
まめまめた(プロフ) - ブルームーンさん» ブルームーンさん☆新しいアルバムの特典とかにどうですか？！笑 お願いします、インフィニティさん（^人^） (2021年1月25日 13時) (レス) id: a925dd1186 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - え…この乙女ゲーム、どこでダウンロードできますか？(笑) (2021年1月23日 2時) (レス) id: a475b78d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめまめた
| 作成日時：2020年9月9日 13時
