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ねぇ … 、 あのね 。 私おかしいの 。


怪我をした訳でもないのに涙が止まらないの 。
どうしようもなく胸が痛くて 、 おかしいの 。



胸をさすっても見てみても血なんて一滴も出ていないのに 、 怪我をした時よりもずっと痛くて嫌になってくる 。



もっともっと大人になって時間が経てばこんな感情忘れられるかな 。 君が私の名前を呼んだことも 、 私に向けたその笑顔も全部全部綺麗さっぱり忘れられるかな 。



頬に張り付いている髪の毛を耳にかけて涙を拭って深呼吸をする 。

鏡を見れば目のふちがほんのりと赤くなっていた 。



家にいるのが嫌になって 、 このままここにいたら君のことばかり考えてしまう気がして外に出た 。


冷たい夜風が髪を揺らす 。


上を向けばキラキラと瞬く星屑 。



その星にほんの少しだけ明日の奇跡を祈って 。 君のことが好きなんて 、 君と会いたいなんてことは今更言わないから 。


それでもこの気持ちは絶対に色褪せないのだろうな 。



君と一緒にいたい 。
君と一緒に話したい 。 そんな私に君がくれたさよならのキスを思い出して 。

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作者名:ゆずこ | 作成日時:2018年5月13日 16時

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