【一松】一松が冷たくしてくるから仕返しした結果[おそ松さん]

14話 ページ16

一松side



今日はもの凄く機嫌が悪かった


自分でもあの時 何でAを引き止めようとしたのかは 分からない



「…… ハァ」


行き場のないモヤモヤについため息が出る




(…今日 あの猫いるかな)



あの場所へと足を運ぶ





すると





「… っ!」


そこにはあの猫を撫でるAの姿







「あれ？何でだろ」



猫が嫌がる姿を見て首をかしげるAを見ていたら



「…かして」


気づいたら体が動いていた






「…っ一松君何でここに」



Aが話しかけてくるが僕は構わず猫を抱き上げた



「…この猫、頭触られるの嫌なんだよ」








「……へー。 じゃあね」



ズキッ


Aの言葉に胸が痛む







待って




「……ちょっと」




呼び止めるが返事はない







…行くなよ



「ねえ」




何で



「えっ」



ドンッ




「え、あの」




「…最近、何なの？」



Aの顔をじっと見る



「…そ、そっちこそ何なのさ」


その表情が妙に自分の心につきささる



そんな目で見んなよ




胸がムカムカして体が熱い





「…… こっちがきいてんだけど」


思わず声を荒げる


それでも返事はない






「…おい、黙ってないで




そう言いかけた時



「お、おそ松っ」



Aの声を聞いてとっさに視界を横に向ける





するとそこにはAの言葉通りおそ松兄さんがいた



Aから手をバッと離す






「…別に関係ないデショ。おそ松兄さんには」



そう言うとおそ松兄さんは悪びれもなく続ける



「えー？ひどくない？ 何？二人ともなんか怪しくなーい？」



コイツがいると話にならない。

イラついて舌打ちをこぼす



さっとAの横を通りすぎ道を進む




後ろからおそ松兄さん達の会話が聞こえる





胸が痛む


イライラする




しばらく歩いた所でふと足を止める


そしてなんとなく振り替えってみる








「ーーーーー っ」






おそ松兄さんがAを抱き締めていた







「っ な、 んで」



表現出来ない感情が込み上げてくる







最近Aが冷たくしてきたのには気づいている


自分のせいなのも分かっていた









でも…





「…っ」








気づくとその場から走って離れていた

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