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第二十九話 服装の感想 ページ30

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膝丈の純白なワンピースを着用して姿見の前に立っていた私は、上から青いカーディガンを羽織るとお気に入りの鞄を手に持つ。


いつもはそのまま下ろしている髪を今日は工夫して、右の方を密編みにピンで留めてみた。


自分で云うのも何だけれど、矢っ張り此方の世界での私は美少女だから何でも似合ってしまう。


とはいえ、美少女でこんなチートな異能力を持ってなかったら治くんの隣を歩くなんて烏滸がまし過ぎて幼なじみになんてなれなかった。


そういう意味では本当に感謝だ。






胸の辺りにある青いリボンをきゅっと結び終えた時、丁度扉の外から声が掛かる。




「Aー、着替え終わったかい?」


「うん、終わったよ」



いつもとは違ってお洒落な格好をした私は、ワンピースを揺らしながら扉を開けた。


思いの外目の前に立っていた治くんは、私の服装を見ると目を見開かせる。


まあ、私は普段こういう格好をしないから驚いているんだろう。





「どうかな?」



少女漫画の定番的とも云える展開を内心期待してしまっている私。


いやでも、きっとこの世に居る全ての乙女が思う事だ。


好きな人とデートをするとなったら矢っ張り皆お洒落をしたりして、可愛いだとか似合ってるだとか云われたいだろう。



とはいえ正直凄く恥ずかしい気持ちになっている私は、思わず頬を赤く染めてしまう。


だってこれでも私はもう大人な訳だし、精神年齢とか普通にヤバイし、そんな私がこんな若い子ならではの事をするのは矢っ張り恥ずかしい。





慣れないお洒落に内心ドキドキしながら治くんを見上げていると、治くんは何故か静かに目を細めた。




「…A」


「……治くん?」


「…襲っても良いかな」


「いや駄目だよ!」



しばらくの沈黙の後、治くんの口から放たれたのは私が期待していたものとは違う180度斜めな言葉だった。


思わず驚きながら即答してしまうものの、当然だと思う。



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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - I am gotさん» コメントありがとうございます!神作だなんて…!!(泣)こんな作者の作品を好いて下さり本当に有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
I am got(プロフ) - ヤバイ。神作。めっちゃ好きです!!続編楽しみにしてます!! (2019年7月21日 14時) (レス) id: dd6540e082 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 結月さん» コメントありがとうございます!沢山妄想しちゃって下さい!(笑)更新頑張ります! (2019年7月18日 10時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 今日も今日とて妄想させて頂いてます!更新待ってます (2019年7月18日 10時) (レス) id: 013547788b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水瀬月鏡 x他1人 | 作成日時:2019年7月14日 16時

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