第十八話 目覚めの朝 ページ19
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静寂に包まれた空間。
窓から木漏れ日のように差し込む光が、室内を照らしている。
僅かに開かれている窓の隙間から吹く風が、透明なカーテンを揺らした。
その前に立つ私は、ゆっくりと振り返り未だ寝ている幼なじみを見つめる。
相変わらず朝に弱い彼には苦笑いが溢れるが、そんな所も可愛らしい。
柔らかそうな髪質の蓬髪は所々跳ねており、水晶玉のように綺麗なブラウンの瞳は長い睫毛に伏せられている。
男性にしては綺麗な肌と幼さを残すその秀麗な顔立ちは、世に云う美少年だ。
目の前で静かに眠る治くんをじっと見つめ、私は思わず笑みを溢した。
その寝顔の可愛らしさは本当に国宝ものだ。
いつもは大人っぽい顔つきも寝ている時は矢っ張り幼くなる。
治くんを起こすべく毎度のように朝来るものの、いつもその寝顔の可愛らしさに見とれて起こしづらい気持ちになってしまう。
というか実際の所、治くんは起きているだろう。
いや、でも本当に起きているのだろうか。こんな柔らかい表情で眠っているのに。
けれどこの顔にいつも騙されちゃうんだよね。矢っ張り起きてないのかな。
首を捻り可愛らしい寝顔を凝視していた私は、いつものように声を掛ける。
このまま何もしない訳にはいかないし、早く起こさないと遅刻してしまう。
「治くん、朝だよー。起きてー」
なるべく大きめな声を出すものの、どうも大きな声が出ない。
いや、と云うよりは出せないの方が正しいんだけれど。
本音を云えば、こんな可愛い顔をしている治くんを起こしたくない。
そんな願望と欲望に混じった感情のまま、私は治くんの肩を揺する。
せめて写真に収める事くらいはしたい所だけれど、それでバレて変態だと思われるのは嫌だしなあ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - I am gotさん» コメントありがとうございます!神作だなんて…!!(泣)こんな作者の作品を好いて下さり本当に有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
I am got(プロフ) - ヤバイ。神作。めっちゃ好きです!!続編楽しみにしてます!! (2019年7月21日 14時) (レス) id: dd6540e082 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 結月さん» コメントありがとうございます!沢山妄想しちゃって下さい!(笑)更新頑張ります! (2019年7月18日 10時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 今日も今日とて妄想させて頂いてます!更新待ってます (2019年7月18日 10時) (レス) id: 013547788b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瀬月鏡 x他1人 | 作成日時:2019年7月14日 16時