第十四話 愛してる以上 ページ15
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作ちゃんに云われた私の事が大好きという言葉に、治くんは何故か驚いたように目を見開かせた。
そして考え込むように顎に手を添えて首を捻り始める。
一体どうしたんだろうと思いながら横目で見つめていると、治くんがゆっくりと私を見た。
「大好きだなんて言葉じゃ表せないくらい、私はAが好きだよ」
「……へっ!?」
突然真っ正面から告白されて、思わず片手で持っていた烏龍茶のグラスを落としそうになる。
確かに治くんはいつも好きだとか可愛いだとかばかり云っているけれど、それは抱き締めている時とかに云ってくるものだからこうも真っ正面に云われると驚いてしまう。
しかも真剣な顔で云うから余計だ。
治くんは遣ること云うこと何でも突拍子もなく起こすから困る。
「ねえ、大好き以上の言葉ってどんな言葉で表せばいいのかな?」
「愛してる、じゃないか」
「うーん、私のは愛してるよりももっと大きいんだよね」
「愛してるよりも大きな言葉か」
何故か二人で始めた謎の会話に私は何とも云えず、烏龍茶を飲んだ。
正直云えば凄く気まずいけれど、二人の会話に今入るのは凄く勇気が居ると思う。
お酒じゃなくて烏龍茶を飲んでいるというのに、自然と頬が熱くなってきた。
「その場合、織田作だったら何て云う?」
「…そうだな。俺だったら、ただ俺の傍に居て欲しいと云うな。だがそういうのは実際なってみないと判らない」
「うーん、まあそうだよね。…愛してる以上の言葉は傍に居て欲しい、か。…うん、矢っ張り織田作は表現が豊かだ」
先程まで気まずいとばかり思っていたが、作ちゃんのその考え方に思わず聞き入ってしまっていた自分が居る。
愛してる以上の言葉は傍に居て欲しい。
作ちゃんらしい回答だけど、何だか私の心には妙にその言葉が残っていた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - I am gotさん» コメントありがとうございます!神作だなんて…!!(泣)こんな作者の作品を好いて下さり本当に有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
I am got(プロフ) - ヤバイ。神作。めっちゃ好きです!!続編楽しみにしてます!! (2019年7月21日 14時) (レス) id: dd6540e082 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 結月さん» コメントありがとうございます!沢山妄想しちゃって下さい!(笑)更新頑張ります! (2019年7月18日 10時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 今日も今日とて妄想させて頂いてます!更新待ってます (2019年7月18日 10時) (レス) id: 013547788b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瀬月鏡 x他1人 | 作成日時:2019年7月14日 16時