第二十四話 異常な生命力 ページ25
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薬品の匂いが充満している此処は、怪我をした人がよく出入りしている場所だ。
本来なら手当てをしてくれる女医さんが居るんだけれど、今日は患者も居なければ女医さんも居ないようだ。
無抵抗のままの治くんの手を引っ張り医務室の一番端に位置するベッドに座るよう促せば、素直に従って治くんは座る。
窓の隙間から入ってくる風が生温く涼やかに髪を揺らした。
棚から包帯と消毒液、それにガーゼと絆創膏を持って私は治くんの隣に腰を下ろす。
所々破れている服から滲む血に、私は思わず顔を歪め口を開いた。
「…治くん、この怪我どうしたの?」
治くんの事だから任務に失敗したとかなんて事は絶対ないだろうし、そうなると矢っ張り新たな自 殺法を試してという線がしっくり来るだろう。
けれどそうだとしたら、一体どんな自 殺法を試したのだろうか。
治くんの頬に手を添えて、頬を掠めている切り傷に絆創膏を優しく貼りつける。
綺麗に貼り終えた頬から手を離そうとすれば、頬に添えていた手をぎゅっと握られた。
驚いたように治くんを見つめれば、治くんは緩やかな笑みを浮かべながら口を開く。
「少し新しい自 殺法を試したくなってね、今日は崖から転落死を試みたのだよ」
その言葉に大きく動揺してしまう。崖からの転落死なんて、正直シャレにならない。
とはいえ、それでもこんな怪我で済むなんて治くんは矢張り凄い。生命力が異常だ。
でも怪我をした理由は分かったけれど、何故そんなに嬉しそうなんだろうか。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - I am gotさん» コメントありがとうございます!神作だなんて…!!(泣)こんな作者の作品を好いて下さり本当に有難うございます!これからも頑張らせて頂きますね! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
I am got(プロフ) - ヤバイ。神作。めっちゃ好きです!!続編楽しみにしてます!! (2019年7月21日 14時) (レス) id: dd6540e082 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬月鏡(プロフ) - 結月さん» コメントありがとうございます!沢山妄想しちゃって下さい!(笑)更新頑張ります! (2019年7月18日 10時) (レス) id: 6aa236e388 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 今日も今日とて妄想させて頂いてます!更新待ってます (2019年7月18日 10時) (レス) id: 013547788b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瀬月鏡 x他1人 | 作成日時:2019年7月14日 16時