仲良し家族*9 (ページ27)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:332,564 hit

＊ページ27

翔Side

:「こら！斗真くん！！
ここのお部屋は入っちゃいけないって朝の時間に説明したでしょう？
あ、俊介くんも！
雅紀くんと一緒に先に
教室に戻っててくれる？
先生、斗真くんと教室に戻るから。
…雅紀くん、歩ける？」

斗:「だって！！まさき、いたそうだったもん！！」

廊下に視線を移すと、
今にも泣きそうな雅紀の姿。
と、雅紀を支えてくれてる俊介くんの姿があった。

雅紀……。

先生が室内に入ってきて、
俺らに頭を下げた。

:「すみません……。斗真くん、ほら、ね？」

そして、斗真くんの腕をそっと掴み廊下へ連れ出そうとした先生。

「あ、の…ちょっと。」

先生を止めて、

「斗真くん、ありがとね。
後で、ちゃんと雅紀のこといいこするからさ、……それまでお願いしてもいい？」

俺は斗真くんの目線に合うようにしゃがみ込んで、斗真くんの両手をそっと掴んだ。

斗:「…うんっ！まかせろ！
しゅんすけと、おれでまさきのことまもるからっ！！」

「ふふっ、頼もしいなぁ。」

斗:「せんせー！おれ、まさきのことまもんなきゃいけねーから、きょうしつもどる！！」

斗真くんは俺の手をさっと離して、雅紀のそばへと駆け寄った。