仲良し家族*7 (ページ33)

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潤Side

智:「気持ち悪いねぇ……、まだ出そう？」

「上手、上手。俺の手握っててな。」

翔兄が仕事に行ってからもまーの嘔吐は治まらなくて…。

雅:「…ﾋｯｸ…おぇっ……っ…うぇぇっ」

智:「病院行こうね。吐いちゃっていいから。」

雅紀の口元にタオルを当てて、智兄がそっと抱き上げて和兄の車へと向かう。

和:「あ～、辛いね、まーくん。」

先に車を準備して車内を温めてくれていた和兄。

仕事終わったばかりなのに、
疲れも見せず、まーのことを凄く心配そうに見つめている。

「ずっと吐いてばっかりでさ。まー、智兄のお膝に寝てる？座ってた方が楽かな…。」

後部座席のドアを開けて、
智兄と俺でまーを挟んで座らせる。

智兄は、まーの口元に袋をあててやってて、
俺は少しでも楽になるようにと願いを込めながら背中を優しくさする。

和:「よし。まぁーくん、病院向かうよ。車動かすからね、キツかったら言ってね？」

もともと酔いやすいまーにとっては、
この短時間でも相当辛いはず。

智:「和、お願いね。」

和:「任せて。安全、かつ、捕まらない程度に車飛ばすから。」

そう言って、和兄が車を発進させた。